勤務医から産業医に「最短・最速」でなるための3ステップの転職活動方法

私は後期研修医の時、「そうだ産業医になろう」と思い立って転職活動を始めました。しかし、当時はネット情報もさほどなく、また周囲に産業医のドクターもいなかったため、「どうしたらいいのよ…」と右往左往しながら、なんとも効率の悪い転職活動を行っていました。

結局、産業医になろうと思ってから、認定産業医の資格を取得して実際に産業医として入職するまでに、1年以上はかかってしまっていると思います。

途中、「コネがないとやっぱり無理かな…」と諦めて、無軌道なバイト生活もしばらくしていました。

振り返ってみると、「なんであんなコスパの悪いことをしていたんだろう…」と思います。そこで今回の記事では、「産業医になろう」とお思いの勤務医の方に、「最短で」産業医になるための方法をお伝えしたいと思います。

STEP1:「産業医科大の集中講座」を受講

コロナ禍ということもあり、ただでさえ認定産業医になるための基礎研修会が少なくなっています。また、私も受講した自治医科大の集中講座も休講しています(2022年3月現在)。

そのため、頼みの綱は「産業医科大」であり、こちらの

・産業医学基礎研修会夏期集中講座

・産業医科大学産業医学基礎研修会 東京集中講座

のいずれかを受講して単位を取得するのが一番手っ取り早いと思います。ある程度のキャパはありますし、受講できるのではないでしょうか。

デメリットは、「費用(受講費10万円+宿泊・移動費用)、移動距離(福岡県北九州市)、日数(6日間かつ長時間講義)」であり、この条件クリアする必要があります。

夏季休暇をそこに当てるか、もしくは上司に事情を話して有給休暇を使うといったことが必要ですね。私は後期研修医の時、夏休み期間に集中講座を受けに行きました。

受講が終わり、単位を全て集めることができたら、最寄りもしくは所属する医師会に、認定産業医になるための申請を行いましょう。

ちなみに単位取得および申請方法については、

【2022年度版】認定産業医になるための研修会・講習会・集中講座の探し方
コロナ禍ということもあり、認定産業医になるための研修会・講習会の数、定員数も減少傾向にあります。そのため、「研修・講習を受けたいのに、なかなか受けられない」という先生方も多いのではないでしょうか。 そこで今回の記事では、改めて「認定産...
認定産業医になるための申請・登録方法
認定産業医として登録されるためには、「50単位集める」というだけではダメです。「都道府県医師会に申請を行う」必要があります。 さて、その手続きの方法ですが、次のような2ステップで行います。 1) 以下の所定の書類を集める。 ...

をご参考にしていただければと思います。

STEP2:転職活動の開始

単位取得・申請と同時に、転職活動も平行して行いましょう。コネもなく、かつ産業医未経験の方が自力で求人を見つけて入職するのはほぼ不可能です。実際、私もやろうとしましたが当然できず、なんとも無駄な遠回りをしてしまいました。

産業医未経験の方が転職活動をするなら、
リクルートドクターズキャリア

エムスリーキャリア

に登録して相談する…だけでいいです。

ちなみに、なぜこの2社を推すかと言いますと、大手で母体となる企業がしっかりしている(リクルート、ソニー)からです。これだけでも応募する企業の信頼度は高いですし、なおかつ求人数も多く、私の担当となっていただいた転職エージェントの質も高かったです。

実際、私は3社の産業医を経験しておりますが、内定がもらえたのはこの2社に紹介してもらった企業のみです。なお、ドクターに関してはサービスを利用しても完全無料です。しつこい連絡・営業もないのでご安心を。

STEP3:採用面接対策

相談した後は、メールで送られてきた求人票から応募する企業をピックアップし、転職エージェントに返信します。履歴書を送り、書類選考を通ったら(基本、通ります)、採用面接となります。

採用面接については、

産業医になるために企業の採用面接で「内定を勝ち取る」ための4つのポイント
産業医になるためには、認定産業医の資格を取得することも大事ですが、それ以上に「企業の採用面接で内定を勝ち取る」ことが必要となります。 勤務医の転職に比べると、産業医の転職では「採用面接で落とされる」可能性は高いと思います。実際、私も産...

こちらをご参考にしていただければ十分に対策できると思います。ポイントとしては、

・「一次面接と二次面接の違い」を理解
・産業医の採用面接でよく4つの質問対策
・「履歴書・職務経歴書」で自分の弱点を洗い出す
・個別の企業対策
となっています。

想定質問・回答集を作るとしたら、

産業医の採用面接で「最低限、用意しておくべき」3つのこと
産業医の採用は、基本的に書類選考→一次面接→二次面接といった流れで進んでいきます。臨床医の採用面接に比べて、産業医の面接では答えるのに窮する質問というのが出てくるように思います。 「よくされる質問」については、やはり自分なりに回答を用...

こちらの記事をご参照していただけますと幸いです。

以上です。
こうしたことが、私の考える「最短・最速」で産業医になる方法であり、もし若手ドクターに「産業医になるにはどうしたらいいですか?」と相談されたら、こう答えると思います。今から産業になろうとお考えという先生方にとって、少しでも参考になりましたら幸いです。

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