産業医を本業とされているドクターの方から、比較的よくある質問として「常勤産業医をやっているのですが、嘱託産業医をやってもいいのでしょうか?」というものがあります。
その回答としては、「常勤産業医だからダメとは一概には言えない」というものになりますが、それでは「答えになってないですよ。じゃあ、私はどうなんでしょうか?」と言いたくなりますね。
常勤産業医の中でも、労働基準監督署への産業医の選任報告で「専属」産業医とされている場合は、やはり嘱託産業医として他社と契約を結ぶことはNGであると思います。

OKとなるケース/h2>
常勤産業医としてメインで勤務されている働いているドクターの中でも、「専属」ではないケースもあります。その場合には、嘱託産業医として働けるということもあります。
ですので、結局のところは「選任をどうされているのか」というところにかかっているわけで、どのような形で選任届が出されているかによって嘱託産業医として働けるかどうか、ということになると思われます(常勤先の雇用契約の内容にもより。契約上NGとされていることもあります)。
ただ、専属産業医として選任されていても、過疎地などで「他に産業医を任せられる人がいない」というような特殊ケースで、「労基署と相談の上、産業医を兼任する」というようなこともあるそうです。
専属産業医の「産業医バイト」
では、「専属産業医として働いていると、もう他社で産業医として働けないのか?」と言われると、やはりそれも「一概にそうとは言えない」となると思います。
求人によっては、「産業医の選任が必要な社員数50人には満たないけど、メンタル不調者の面談などの業務をしてもらいたいと思っている」というような企業も中にはあり、そうしたケースでは求人紹介を受けられる可能性はあります。
また、中には「ストレスチェック後の高ストレス者の面談をお願いしたい」という、スポットバイトも出ることはあります。こうしたバイトですと、やはり「産業医ならでは」の業務ということもあり、時給も結構よかったりします。
産業医としての知識・経験を活かした「産業医のバイト」も中にはあり、専属産業医であっても求人紹介を受けられる可能性はあると思います。もしご興味がありましたら、
・MRT
などの求人紹介会社にご登録の上、ご相談いただいてはいかがでしょうか。

