「未経験可」という産業医求人を出している企業の実際【産業医転職】

産業医求人では、「経験者のみ募集」「経験者優遇」「未経験可」といったグラデーションとなっています。

「経験者のみ募集」には産業医未経験のドクターは入り込む余地はなさそう(社員が有害業務などに携わっており、健康管理に知識・経験が必要といったケース)ですが、「経験者優遇」「未経験可」の求人であれば、産業医未経験のドクターでも応募は可能と考えていいでしょう。

では、こうした産業医未経験のドクターを受け入れる企業とはどういったところかと言いますと、次のようなケースが考えられると思われます。

・産業医が複数人いて、仕事を教えられる。

・保健師がおり、産業医の業務が既にある程度マニュアル化されている。

・産業医の業務がマニュアル化されており、なおかつ企業側が「あまり他社でのやり方に染まっていないドクター」を希望するケース

・「メンタル疾患を抱える社員が多く、精神科的なアプローチで休職者を減らしたい」「メタボな社員が多く、内科的なアプローチでこの問題に積極的に取り組んでくれるドクターを希望したい」など、臨床的な知識・経験を重視するケース

などでしょうか。実際、私の場合、内科医から産業医になった際には「保健師がおり、産業医の業務が既にある程度マニュアル化されている」企業で、採用していただきました。

ですが、やはり産業医業務で分からないことも結構あり、そうしたことを先輩などに相談することができなかったのはやはり辛かったように思います。

ただ、注意点としては「産業医が複数人いる」からと言って教育体制が整っているとは限りません。私も二社目に入職した企業は複数産業医がいて相談できるかと思いきや、あまり経験のない先生方だけで、相談しようにもできなかったというオチが待っていました。

ただ、中には「産業衛生専門医資格」を取得できるような、教育・トレーニングをしっかりと行える企業もあります。未経験の内にこそ、そうしたところで産業医としての基礎を固める方が望ましいようにも思います。

こうした「未経験可」の求人の有無については、「リクルートドクターズキャリア[PR]」や、「エムスリーキャリア」といった人材紹介会社の転職エージェントに相談しますと、教えてくれます。未経験で産業医になろうということでしたら、まずはご相談いただいてはいかがでしょうか。

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