産業医転職では、臨床医の転職と異なって「知人からの求人紹介」というのが難しかったりします。産業医を紹介して欲しいという企業と懇意にしている知人がいれば話は別ですが、なかなか都合よくそうしたコネのあるというドクターというのも珍しいのではないでしょうか。
となりますと、求人紹介をしてくれる会社に登録し、転職エージェントから求人紹介を受けるというのが主な産業医の転職ルートであり、私自身も3回の転職はそうしてきました。
そこで今回は、産業医の転職で重要な、転職エージェントとの「正しい付き合い方」について書いてみたいと思います。
レスポンスは迅速に
転職エージェントに相談しておくメリットとして、「ネット上に掲載されるより先に求人紹介をしてもらえる」可能性があるということがあります。
他の求職者に先んじてエントリーしておけるということですから、やはりその分、書類選考→採用面接へと進める可能性や、採用の可能性は高くなると思います。
ですが、注意としては「こんな求人があるんですが」とせっかく知らせてくれているのに、「エントリーします」となかなか返信せずに迷っていたり、あるいは「忙しいし、返信は後でいっか…」と後回しにしてしまうのでは、せっかくのチャンスをふいにしてしまうことになります。
また、転職エージェントからの相談・質問・求人紹介メールなどに返信をしていませんと、「この先生、本当に転職する気があるのかな…」と懐疑的になられてしまう可能性もあります。ぜひ普段から「レスポンスは迅速に」を心がけていただければと思います。
求人紹介にリアクションを
好条件の求人に「エントリーします」とレスポンスするのは当然のことかと思いますが、「うーん、この求人は見送りだな」という時にはリアクションをせず、スルーするというドクターもおられるかと思います。
ですが、そんな時にもリアクションをすることは大事なことだと思います。というのも、「なぜこの求人に惹かれないのか、どんな求人を希望しているのか」ということを伝えることで、自分と転職エージェントとの「認識のギャップ」を埋めることができる可能性があるからです。
自分の希望条件が、実はあまり上手く転職エージェントに伝わっていないということは、実はよくあることだったりします。ですので、「エントリーしない理由」を伝えることが、そのギャップを埋める手助けになるというわけです。
「0次面接」の気持ちで接する
転職エージェントは、企業に「ドクターを紹介する」という立場です。そうなりますと、「この先生、横柄で感じ悪いなぁ…」というドクターを企業に紹介するとなると、そこでためらいが生じる可能性もあるのではないでしょうか。
ですので、「この先生なら自信をもって企業に紹介できる」と思ってもらえるように、転職エージェントには礼儀正しく、しっかりとした大人としての対応をするように心がけましょう。
以上です。
意外と求人選びの前に、求人紹介を行ってくれる企業選びで迷ってしまうという方もおられると思います。私自身、3度の転職で様々な求人紹介会社を利用させてもらいましたが、結局のところ内定が出たのはエムスリーキャリアと、リクルートドクターズキャリア[PR]の紹介であり、恐らく次の転職があっても、この2社に紹介を依頼すると思います。
もし現在、求人紹介をしてもらおうとお考えでしたら、まずはこの2社からご登録・ご相談をしてみてはいかがでしょうか。