未経験者が産業医に転職する上で確認しておきたい求人の「3つの落とし穴」

私自身も初めて臨床医(といっても、すでに退職してドロッポ医状態でしたが)から産業医に転職した際、求人を見ても「うーん…よく分からん」という状態でした。

年収、勤務日数、勤務時間、未経験でも受け入れ可能か…などは当然ながら見ますが、そこでの比較に終わってしまい、「結局、どこにエントリーすればいいんだろう?」と迷ってしまっていたわけです。

後期研修医を辞め、そもそも転職自体もほぼ初めてでしたので、その状態でした。病院への転職ですらないことで、さらに「どこを選べば…」と迷ったわけです。

そこで今回は、求人選びで「ここだけはチェックしておきたい」というよくある落とし穴について書いてみたいと思います。

産業医の在籍人数

そもそも「産業医未経験でも受け入れ可能」という企業の場合、「すでに統括産業医などの他の先輩産業医が在籍していて、指導・教育ができるから」というところが多いです。

私自身もそういったことを想像していたわけですが、1社目の企業は他に産業医がおらず、「一人体制」でした。では、なぜ受け入れてもらえたのかと言うと、「すでに産業医の業務がある程度マニュアル化していて、フォローできるベテラン保健師がいたから」という理由でした。

ですが、先輩産業医の存在、ありがたさはやはり大きいです。「どうしたらいいんだろう…」と思うことを保健師に相談しても、やはり相手はひよっこ産業医と言えどドクター。あまりあれこれとアドバイスをするのにはためらいがあるようです。このあたり、先輩産業医に相談できる方がいいと思います。

また、企業側から相談があった場合、「どう返答したらいいか」と困ってしまうこともあったりします。その場合、やはり先輩産業医にまずは相談が行われるということもあって、いわば「盾」となってくれる役割も担ってくれたりします。

ですので、未経験であればできることならば「先輩産業医が在籍している企業」を選んでおいた方が困ることは少ないと思います。

もちろん、人間関係で気をつかう、それはそれで大変な部分はありますが、そのデメリットを差っ引いても一人体制よりは複数の産業医体制の方が未経験者にとっては良いと思います。

祝日・土曜出勤・研究日

祝日も工場が稼働している企業ですと、「祝日も勤務」というところがあります。「祝日は休みでしょ」という感覚でいますと、そのような企業ですと「あ、勤務しなきゃいけないのね」というふうに戸惑う可能性があります。

実際、私もそうした企業に勤務したことがあり、世間は祝日でお休みの中、出勤しなければならないことにちょっとした抵抗感を感じていました。

他にも、土曜出勤をしなければならない企業(代わりに平日休みがあったりもしますが)もあり、このあたりも家族持ちですと、「土曜は家族と出かけたい」と思う場合もあるでしょうから、土曜出勤の有無も確認はしておいた方がいいかもしれません。

あと、週4日勤務で「平日の1日は研究日がとれる」となっていたとしても、他の産業医が研究日をとる兼ね合いで、「木曜と金曜以外で研究日をとってください」と指定されることもあったりします。

「週4日勤務なんだな」で終わらせず、「研究日がとれる曜日指定はありますか?」と事前に聞いておくことは結構重要です。

支社・関連会社訪問について

本社勤務というだけでなく、支社や関連会社へ月1ペースでそれぞれ訪問するということも求められることはあります。

その場所が近隣であったり、あるいは交通の便が良い場所にあればいいのですが、「電車、バスをいくつも乗り継いでいく必要がある」「意外と歩行距離が長くて大変」という場所の支社・関連会社に行かなければならないということがあったりします。

面接の際に「3社の関連会社を担当していただき、訪問してもらいます」とだけ聞いていたため、実際に訪問してみて「うわぁ、こんなに遠いとは思わなかった」と思ったこともありました。

以上です。
採用面接の際に確認するのもいいとは思いますが、緊張でそれどころではないということもあるでしょう。そのような場合には、リクルートドクターズキャリア[PR]や、医師転職ドットコム[PR]などの転職エージェントにあらかじめ、上記のような確認をしておくと求人のおおよそが把握できると思いますので、求人紹介を受けた際に、気になった求人について質問をしてみてはいかがでしょうか。

産業医の転職活動で「求人選び」をするためにチェックすべきポイントまとめ
産業医求人の条件や待遇は、企業ごとに結構異なります。その最たるものが「年収」で、勤務日数によっても異なりますが、やはり企業の大小や産業医への期待値によっても大きく異なります。 条件や待遇は、企業として産業医を「どう招き入れるか」にかか...
「臨床医から産業医へ転身したい」時に求人選びで確認しておきたい3つのポイント【医師転職】
認定産業医の資格も取得し、「さぁ、これから産業医になるぞ」という段になりますと、今度は求人とのにらめっこが始まります。 ただ、転職自体が初めてということになりますと、まずここでつまづくことになります。「え?どこをどう見たらいいの?」「...
タイトルとURLをコピーしました