転職の成否に大きく関わってくる要素として、「転職の活動開始タイミング」は大きな一つであると思います。その理由としては、「求人数」がシーズンによって大きく差があるからです。
「転職なんて、いつしようと同じでしょ?」「転職はしたいと思った時に始めればいいでしょ」と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は1年を通じて「活況期」と「閑散期」に分かれます。
求人数が多い時期は?
求人数が大きく変動するのが、実は「10月」だと言われています。というのも、
・翌年4月の人員体制見直しのため、10月から動き出す医療機関が多い。
・そもそも4月、1月に転職を希望する医師が多く、それに伴って求人数が増加する。
であるからと考えられます。こうした要因を背景として、「10月から求人数が増加し、1月以降は減っていく」というのが例年の求人数の動向となります。
「転職活動」の第一歩とは
転職初心者ですと、「転職しようかな…どうしようかな…」と迷う時間がとにかく長く、「よし、決めた。転職活動をすることにしよう!」と思った時にはすでに1月も後半、なんてこともあったりします(これまた私の実体験です)。
そもそも、「転職するかどうかを決める」というのは転職活動ではありません。迷っているヒマがあったら、「まず情報収集をして、判断材料を揃えた上で考える」べきであると思います。
情報収集の方法とは?
どのような転職をしたいのかという「転職目的」や、今の勤務先などを参考にした「希望条件」を大まかに決めたならば、さっさとリクルートドクターズキャリア[PR]などの求人紹介会社に登録をして、相談の上、求人紹介を受けたほうがいいと思っています。
求人票を見ていますと、今の自分の「相場」などが分かってきます。「年収はこのぐらいの範囲内で、当直やオンコール回数はこれぐらいで…」といったことが分かるわけで、そうした情報をもとに検討をすることができます。
検討をした結果、「転職をしない」という判断もそこでできると思います。「今の職場、思ったより悪くなかった」と分かれば留まるということもできるでしょうし、逆に「これは転職しないと損だぞ」ということも考えられるわけです。
10月、まだ「転職するかどうか迷っている」という方がおられましたら、まずはこのような情報収集から始めてみてから考えてはいかがでしょうか。