「将来性」というよく分からない根拠で転職を考えるべきではないと思う理由

「将来、医者余りの時代になって専門医資格がないと大変な思いをすることになる」「精神科、皮膚科などの医師は現在も多く、これからますます転職では大変になっていく」なんてことは以前から言われていると思います。

そして最近ですと、「AIが進歩し、◯◯科の医師は不要になっていく」なんてことも言われ始めました。

それこそ、産業医についても「産業医不要論」は以前から議論されており、「AIに復職可否の判定を任せた方がいい」なんてことを言う人も出てきています。

こうしたことを受けて、「産業医に将来性はないのでは。やっぱり転職するのをやめておこう」なんて思われるドクターがおられるかもしれません。

占いのごとき「将来性」

こうした「◯◯科の将来性」は、もっともらしいグラフとともに、「少ないパイの奪い合いになる」「収益性に乏しくて、儲からない」「転職で苦労する」なんてことを言われることが多いと思います。

しかしながら、将来の予測は難しいもので、さらに不確実性が増した現代、ますます予想の的中はしづらい世の中になっていくのではないでしょうか。まさに「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の占いの世界です。

そんな中、当たるかどうかも分からない「将来性」を気にして仕事を選ぶよりは、興味や自分自身の特性が活かせる分野を選んだ方が良いのではないか、と私は考えます。

「将来性」の罠

「将来性がある」「これから伸びる」と嘱望されている分野はたしかにあると思いますが、そもそもそうした分野はレッドオーシャンになりがちで、激しい競争が待ち受けている可能性があります。

さらに言えば、「将来性」頼みで選んだとして、それが実際、自分に合っている分野なのか二の次で選択するのは、果たして懸命な判断だと言えるのでしょうか、私としては疑問が残ります。

以上です。
少なくとも、「将来性」などという根拠の薄い言葉に惑わされるよりは、自分の興味・関心、得手不得手などを勘案して産業医になるかどうかということを判断した方がいいのではないでしょうか。

ただ、産業医未経験ですと「どんな仕事?」「どんな求人があるの?」ということは分からないと思いますので、ぜひリクルートドクターズキャリア[PR]などの転職エージェントに相談して、そこから具体的に転職を検討してみることがおすすめです。

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