【産業医の転職活動】決してやってはいけない「自己否定的」な思考とは

転職で上手くいかない時には、ネガティブな思考に陥ってしまうものです。「このまま転職できなかったらどうしよう…」といった考えになりがちであり、私の場合はすでに退職してからの転職でしたので、延々とネガティブな思考にはまり込んで身動きできないほどでした。

おまけに、専門医資格を取得せずに退職してしまったという引け目も感じていました。

特にそのネガティブな思考の中で、「自己否定的」な思考はすぐにやめた方がいいです。自己否定的な思考とは、「私なんかどうせ…」「こんな専門医資格もないような経歴ではどこも雇ってくれない」といった考えですが、これは最もやめた方がいいと思います。

「自己否定的な考え」がNGな理由

「自分なんか…」といった自己否定的な考え、自信のなさというのは面接の場で面接官に伝わってしまいます。

「根拠のない自信」に溢れている方も中にはいますが(笑)そのような方が常に採用されるわけではありませんが、「自信のなさ」がにじみ出てる方は採用してもらいにくいと思います。

特に、採用面接の前ではネガティブな思考はやめて、「自分にはこんな長所や、アピールポイントがある」といった、「良いところ探し」をしておく必要があります。今までの仕事を振り返り、どのようなことを頑張っていたのか。そうしたことをぜひまとめておきましょう。

「自信のなさ」は表情や雰囲気に出る

私も産業医としてメンタル不調な社員さんと面談をしていて、「実は転職をしようと考えているのですが、なかなか上手くいかなくて…」と打ち明けられたことがあります。

面談の場と採用面接では状況が違うとは思いますが、常に伏し目がちで、目が全く合わない。表情も暗く、声も小さい。「きっと、採用面接の場でも、こうした様子なんだろうな」と思い、改善するようアドバイスをしたことがあります。

結果、その社員さんは採用面接の場で見事、本来の自分を出すことができて、転職することができました。

自己否定ではなく「良い所」探しを

そもそも採用面接は、「自分を雇ってください」と売り込む場であると思います。そこで、自分でも買いたいと思っていないものを、他人が果たして買いたいと思うでしょうか?少なくとも自分自身では「こういうアピールポイントがある」と思って臨む必要があると思います。

ですが、先程のような自己否定的な考えを続けていますと、自らを「アピールしよう」とは思えなくなってしまうと思います。せめて自分だけは「自分の良いところを探してあげよう」と思っておく必要があるのではないでしょうか。

ですが、なかなか「自分の良い所を探そう」としても、上手く行かないこともあると思います。特に、医師としての経験年数が短い場合は、特にそうだと思います。

そんな時は、今までどんな仕事をしてきたのか、そしてこれからどんな仕事をしたいと思っているのか、人と話をしていると、ふと「自分はこんなことを頑張ってきたし、今後はこんな仕事をやりたいと思っているんだ」と気づくことができると思います。

求人情報を集めるとともに、採用面接対策の一環として、リクルートドクターズキャリア[PR]などの転職エージェントに相談をすることは、その解決の糸口になるのではないかと思うので、私としてはおすすめだと思っています。

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