「産業医をクビ」になった経験のある私がアドバイスする「クビにならないための3つのポイント」

私は産業医として勤務しており、現在で3社目です。その1社目でお恥ずかしい話、「来年度は契約更新をしない」と言い渡されています。端的に言えば、「クビ」ということですね。

産業医ですと、常勤産業医であっても、「嘱託契約」で1年ごとの契約更新を乗り越える必要がある方が大半ではないでしょうか。そうなりますと、私の例のように「クビ」を言い渡されることになってしまいます。

そこで今回の記事では、「産業医をクビにならないための3つのポイント」について書いてみたいと思います。

報告・連絡を欠かさない

産業医は、ともすれば「あの先生は何をしているか分からない」「あの先生がいる意味ってなに?」と思われてしまう可能性があります。ですので、特に人事労務担当者などにはこまめに「報告・連絡・相談」をした方が、「なるほど、こういうことをやってるのね」と思ってもらえると思います。

たとえばですが、社員さんとの面談後には、「こんな内容であり、産業医としてはこう考えます。今後はこうしていく予定です」といった報告をするといった具合です。

また、フォローアップの面談の時も「最近、調子がいいようです。それにともなって、就業制限もこうした方がいいと思います」のように、折に触れて連絡をこまめにしておくことも大事なことだと思います。

これも経験談でして、「先生は何を考えているか分からない」「コミュニケーションをもっととるようにした方がいいと思います」と指摘されて初めて気づいたという点です。

相談することも大事

社員さんの復帰・休業などに関わることで、ついつい自分で完結させてしまって「このような方針でいきます」と自己判断を優先させてしまうのはNGです。

社員さんの面談での情報を鵜呑みにしてしまい、「こうした方がいい」と決めつけてしまうのは避けるべきで、やはり上司や会社側の見解・考えなども踏まえる必要があると思います。意外と、自分の都合のいいように話をしてしまう社員さんも中にはいるものです。

そのため、「社員さんの話ではこうで、このような方針ではどうかと思っていますが、会社としてはどうですか?」とお伺い、相談をすることも大事であると思います。これを怠ってしまうと、「あの先生は会社のことを何も分かっていないくせに、勝手に決めて…」などと言われてしまう可能性があります。

クビになって、産業医は臨床医以上に「報告・連絡・相談」が大事なことなんだと思い知りました。…そもそも、臨床医の時にもこれができてなかったから退職するはめになったんだと思います(笑)

「自分から」コミュニケーションをとる

産業医は、「なかなか話しかけづらい、相談しづらい」と感じている社員さんが結構います。「どうぞご気軽に相談を」「いつでも相談におこしください」とは言っていますが、それでも二の足を踏んでしまう社員さんは思った以上に多いです。

ですので、「社員さんからコミュニケーションをとってくるのを待つ」のではなく、自分からコミュニケーションをとりにいくといった姿勢は非常に大事です。

私も自分から積極的にコミュニケーションをとる方ではありませんでしたし、自己開示が苦手な方です。しかしながら、「話しかけづらい」「相談しづらい」と思われてしまいますと、「別の産業医を」ということにもなりかねませんので、この点は私も自分を変えるようにしました。

社員さんからの相談を起点として、産業医の出番になることが多いので、「話しかけづらい・相談しづらい」ということになりますと、やはり産業医としては致命的になってしまいます。

以上です。
クビになった経験を元に、今では上記のことを念頭にしており、なんとか産業医としての仕事を続けられています。ただ、いくら頑張って仕事をしていても、会社都合によりクビになることはありえますし、「自分に合わない」という会社もあったりします。

そんな時は、あまりくよくよせず、ぜひ前向きに「次こそは自分に合った会社だ」と思って転職活動をしていただければと思います。今までの転職活動で、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアに毎回お世話になっておりますが、こちらの転職エージェントは間違いなくオススメできると思いますので、まずはご相談からされてみてはいかがでしょうか。

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