産業医は、やはり臨床医とは異なっており、業務も慣れるまでは「あれ?これどうしたらいいんだろう」と思うこともあると思います。そのような場面が多いか少ないかということは、実は入職する会社によっても異なります。
できれば入職した後、働きやすく、なおかつ経験を積みやすい会社の方がいいですよね。そこで今回は、「産業医未経験」の先生方にオススメな、「常勤産業医の求人」を選ぶ上でチェックすべき3つのポイントについて書いてみたいと思います。
複数の産業医がいる企業
「相談できる先輩産業医がいる」というのは、特に産業医未経験の方にとっては非常に大きいなポイントです。私が初めて入職した会社では、保健師はいましたが産業医はおらず、「すぐに相談できる」という環境にはありませんでした。
また、先輩産業医になると、企業側からの相談に答えるような場面で、「矢面に立たなくて済む」ことにもなり、経験がなく自信がまだあまりない時では、非常に助かります。
ですので、まずは「複数の産業医がいる企業」を選択することをオススメします。また、逆に言えば複数の産業医がいる企業では、「教育できる体制」があり、未経験であっても雇ってもらえる可能性が高まります。そうした意味でも、こうした企業に応募することはオススメできます。
ただ、同僚の「合う、合わない」ということはありますので、
をご参考にしていただき、できるだけ既に勤務している産業医については情報を仕入れて判断しましょう。
オフィスワーカーの社員が大半の企業
いきなり有機溶剤や特定化学物質などを扱う工場や、危険作業のある建築現場などのある企業の産業医ということですと、ややハードルが高いように思います。ですので、まずはオフィスワーカーの社員が大半の企業を選択することをオススメします。
もちろん、そうした企業で経験を積むことも大事なことではあると思います。「産業医の仕事を基礎からしっかり学びたい」ということで、製造業などの会社を積極的に選びたいということでしたら話は別だと思いますが、「特にこだわりはないけど、産業医になりたい」ということでしたら、できればオフィスワーカー中心の企業がオススメだと思います。
アルバイト可の企業
産業医は「1年ごとに契約更新がある、嘱託契約」の企業がほとんどであると思います。その点、「来年度は契約更新しません」といきなり通達される可能性もあり、転職活動期間を支えてくれる「非常勤のバイト先」は確保しておきたいところです。
ですので、「アルバイト可」の企業で、なおかつ「週4日勤務で、1日はアルバイトできる」という条件のところが私としてはオススメです。
また、もし臨床医に戻るという場合、たとえば「外来で週1日でもバイトをしている」と、臨床医としての感覚が鈍らないで済むという利点もあると思います。こうした理由で、ぜひ「週1日でも臨床との接点を絶やさずにおく」ことは重要ではないでしょうか。
なお、産業医のアルバイトについては、
にも書いておりますので、ご参考にしていただいてはいかがでしょうか。特に、会社の就業規程で「副業禁止」で、産業医の副業も禁止しているところはあり、確認しておきましょう。
以上です。
こうした条件面をリクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアの転職エージェントに伝えておくと、希望条件に沿った求人を教えてもらえます。また、登録者に合った求人選びのアドバイスについてもしてくれると思いますので、まずは相談してみてはいかがでしょうか。