常勤産業医の働き方ー勤務日数・時間をどう選択すべきかという問題

常勤産業医の場合、週4日あるいは5日での勤務だけではなく週3日勤務という求人もありますし、あとは募集段階ではなく「採用面接の場で相談・交渉」をするというパターンもあります。

また、勤務時間も8時間だけではなく、7時間、あるいは6時間ということもありえます。このあたり、勤務医での働き方とは大きくことなる部分かな、と思われます。

実際、求人票を見ていて「さてこれから転職だ」と意気込んだ場合、「うーん、どの求人に応募しようか」と考え始める際、やはり転職活動に慣れていない方だと混乱する要因の一つになりえると思われます。

では、求人票を見る働き方を考える上で、どのようなことを考慮する必要があるでしょうか?

年収との関係

やはり勤務日数・時間が短いほど求人としては「魅きがある」ということにもなると思われすが、一方で「勤務日数・時間を短くすると年収は低くなる」ということも念頭に置く必要があります。

週4日勤務より週5勤務の方が年収は高くなりますし、1日7.5時間勤務よりも8時間勤務の方が高くなる可能性があります。ですので、一概に「勤務時間や日数は短い方が絶対良い」とも言い難いわけです。

「週3勤務で、残り2日はバイトするから産業医の報酬は低めでも良い」と割り切る方もおられるでしょうが、「やっぱり両方でほどよく稼ぎたい」という方もおられるでしょう。「臨床バイトはしんどいから産業医多めの方が良い」という方もいると思うので、このあたりのバランスどうするのか、ということを考える必要があると思います。

週4日、5日勤務の違い

週4日勤務の場合、1日はバイトをする日ができるということになると思います。一方で、週5日勤務だと「バイトは土日のみ」ということになる可能性が高くなります。やはりこの違いは大きく、週4日勤務を希望する産業医は比較的多いように思います。

また、週1日のバイトを入れる日も、他の産業医との兼ね合いで(研究日を何曜日にするか、かぶらないように設定するため)、「今までバイトを入れられていた日をズラさなければならなくなった」というケースだと、別のバイトを探す必要が出てしまった、なんてこともあります。

転職した際にこうした問題が生じることもあるため、採用面接などでしっかりと週4日勤務になる場合、何曜日が研究日になるのか、といったことも事前確認をしておく必要があると思われます。

「週3日勤務」の落とし穴

週3日、なおかつ1日6時間といった勤務形態の求人もありますが、その際に「社会保険:なし」というケースもあります。そうなりますと、国民健康保険などに加入せざるを得ず、負担が増えるということになります。

「勤務時間は短ければ短い方がいい」というふうに考えておりますと、思わぬ負担増がある、という可能性もあるわけで、このあたりはしっかりと入職前に調べておく必要があります。

求人票ではついつい勤務日数・時間や年収ばかりに目を向けてしまいがちですが、やはり社会保険などの条件面はしっかりと目を通すようにしましょう。

以上となります。
転職活動を開始するとなった場合、リクルートドクターズキャリア[PR]などの求人紹介会社にまずは相談をして、その上で求人紹介を受けることになると思います。

初めての転職活動ですと、求人票を見る上でもポイントが分かり辛いということもあるかもしれませんので、その際にはぜひエージェントにご相談をしながら進めてみてはいかがでしょうか。

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