産業医の採用面接で敬遠されがちな医師の4つの特徴

産業医の採用面接で様々な質問がなされますが、そこである程度は応募者の人間性が浮き彫りになります。そこで、実は「敬遠されがちな医師」の特徴があります。

中には、病院での採用であれば、ある程度許容されるキャラクターであっても、「産業医ではNG」という特徴もあり、そこはやはり産業医の採用面接であれば注意したいところです。

今回は、そんな「産業医の採用面接で敬遠されがちな医師の特徴」について書いてみたいと思います。

独善的で、柔軟な考え方ができない

「自分が全て正しい。こうあるべきだ」といった考え方の方は、やはり産業医では敬遠されます。というのも、企業には様々な考え方の社員がいて、緊急事態を覗いて、一気呵成に物事が決まって進んでいくということは難しいからです。

話し合いを重ね、改革を進めて行くのにも、多様な考えを持つ社員たちの理解を得ていく必要があったりします。

以前に「「喫煙室の廃止を訴えたら契約解除された」という嘱託産業医の主張に対する3つの疑問」でも記載しましたが、「社員に禁煙させるために、喫煙室を廃止してしまえばいい」といった提言をするだけでは、なかなか事が進まないというのが実情です。

そのため、独善的で、柔軟な考え方ができないと見なされると、なかなか採用は難しいと思われます。

協調して働くことができない

産業医として働く上で、人事労務担当者や保健師と協調して働いて行くことは避けて通れません。ですので、こうした社員や保健師と協調して働いていけるかどうかは、やはり厳しくチェックされます。

その他、実際に産業医として働いていくことになりますと、面談を行った社員や、その上司との話し合いも必要となります。こうした社員たちとのやりとりの中で、双方の話を聞く必要があるわけで、この点も上手くやっていけるかどうか、というのも重要な点となります。

私も直接的に、「保健師や人事労務担当者と上手くやっていけると思いますか?」と質問された企業もありました。

コスト意識に欠ける医師

企業の大半は、産業衛生活動にかけられる資金は決して潤沢というわけではありません。そのため、コストはあまりかけたくない、というのが実情だと思われます。

ですので、産業医として働く上で、「できればあまりコストはかけたくないのですが、その中でどのようなことができますか?」といった提案を求められるケースも多いと思います。

その点、面接でもやはり「コストを意識する」といった観点からの発言を心がけた方がよろしいかと思われます。

「医師だから」と特別待遇を要求する

採用担当者からしますと、やはり企業のカラーに合い、できるだけ溶け込んで仕事をしてくれる産業医を希望したいというのが本音だと思われます。

その点、「医師だから」と特別待遇を要求し、社内ルールを軽視するような態度をとっていますと、やはり採用は遠のいてしまうのではないでしょうか。

「産業医として勤務しますと、臨床医とは異なり、周りは医療者ではありません。上手くやっていけますか?」といった質問をする企業もあり、この点、やはり「医師だからって、特別扱いはできませんけど、大丈夫ですか?」といった本音が透けて見える質問ですね。

以上です。
こうした基本的なポイントだけでなく、企業ごとに「希望している産業医像」というのは異なっていたりします。

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