産業医の求人に応募しますと、内定を得られるまで「書類選考、採用面接2回」というのが基本的な流れです。その書類選考、採用面接でも「履歴書」が面接の場で見られるわけです。
そこで、意外とやはり「臨床医時代の経歴」というものを採用担当、あるいは採用についてアドバイザーとして参加している産業医も見ています。
産業医になってからの経歴もさることながら、臨床医時代の経歴も「ああ、専門医資格は取得しているのね」「おっ、海外留学の経験もあるのか」「内科から精神科に転科したのね」など、採用検討の場では話題として出ることがあります。
また、企業によっては「5年ないし10年以上の臨床経験が必須」としているところもあります。産業医として勤務する人にも、ある程度の臨床医としての素養・経験を持っていて欲しいということ、あるいは「経験に乏しい若い医者は…」ということなのかもしれません。
ですので、「ある程度、臨床をやったら産業医になろう」と思われていらっしゃる方でしたら、専門医資格は取得しておきますと、産業医への転職の際にも有利に働くこともあるかもしれません。
また、逆を言えば「え?転科をこんなに繰り返してるの?」「転職回数が多いなぁ…」ということですと、悪い印象を与えてしまう可能性もあり、その点も臨床医時代に注意しておきたいところです。
こうした面接対策に加え、「産業医未経験」でありますとその「未経験」という壁をどう破っていくかにかかってきます。もしなかなか内定がもらえずに困っていらっしゃるということでしたら、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントにご相談いただくことをオススメしたいと思います。