産業医の採用面接での自己PRで意識したい2つのポイント

産業医の採用面接では、「弊社に応募された理由は?」「弊社に入職したとして、どのようなことをやってみたいと思われますか?」といった質問が頻出です。

こうした質問は、単に回答するだけではダメで、「自己PR」の一環として回答することが重要だと思われます。たとえば志望理由を一つとったとしても、「他よりも条件がよかったので」などと本音で答えるのは当然NGであり、「自分のこんな強みを御社で活かせます。だから応募させていただきました」といった回答が必要になるのではないでしょうか。

採用面接で、自己PRをどのように行うべきなのか、今回はそのことについて書いてみたいと思います。

企業のニーズは何かを捉える

産業医求人では、基本的に「どんなことを産業医にしてもらいたいか」といったニーズが既にあるわけです。

前任者がいるケースも多く、実は「前の先生は、ちょっと話をあんまり聞いてくれなかったからな…今度の先生は、企業の話をよく聞いてくれるといいな」といったニーズがあったりすることもあります。

または、「これからは社員の健康増進に力を入れていきたい(本音として、健保組合の負担を減らしたい)」「メンタルヘルスに力を入れていきたい(本音として、離職者、休職者が多くて困ってしまっている)」といったニーズがあることもあります。

こうしたニーズについて面接の場で捉え、「それならば私は、こうした取り組みができますよ」「以前の職場では、こんな取り組みをしていました」といった提案ができるのではないでしょうか。

一方、産業医未経験の医師であった場合、なかなかこのような対応は難しいでしょうが、精神科の先生であればメンタルヘルスについての取り組みについて強みがあるでしょうし、内科医であれば生活習慣病対策について話ができるのではないでしょうか。

実際、私も内科医時代に「リクルート ドクターズキャリア」さんからご紹介いただいた時には、生活習慣病対策について積極的に取り組んでいきたい、といった話で自己PRをしました。

このように、「御社のニーズに応えることができますよ」といった自己PRはとても大事だと思われます。

どんな仕事をしてきたか「具体的に」示す

二次面接では特にそうですが、自分と同等かそれ以上のライバルが応募していると考えて臨んだ方がよろしいでしょう。つまりは、あまり差がない中で、どのように「一歩前に」出ることができるか、といった勝負になってくるかと思われます。

では、どんな手段で「一歩前に」出るかということですが、それは「企業にとってどのようなメリットをもたらせることができるか」という点にあると思われます。

しかしながら、ただ単に「臨床経験があります」「知識があります」と言うだけでは、あまりライバルとの差別化が図れません。ましてや、相手は医療人ではなく企業の社員ですので、ピンとこないというのが正直なところでしょう。

臨床経験、産業医経験を通じて、「自分はこんな仕事をしてきましたよ」という具体例を示すことが大事だと思われます。「禁煙活動があまり上手く進まなくて…手始めに安全衛生委員会を通じて禁煙情報を発信し、禁煙デーを設けたり、禁煙成功者などの講演会、ニコチンパッチ・ガムの配布などを行っていき、次第に禁煙成功者を増やしていきました」といった話をしますと、相手も「なるほど、しっかりと企業・社員と協調して動ける人なんだな」といったことが分かるわけです。

実際、私はこうした説明を「エムスリーキャリア」で紹介された企業の面接で説明し、産業医として二社目の入職を果たしました。

産業医経験がなかったとしても、「外来診療を行う中で、通院しつつ働くためにどのようなサポートを行うべきか考えてきました」「診療の中で、生活習慣病について栄養サポートチームなどと連携して、患者さんを支えてきました」といった説明もできるはずです。

以上です。
まとめとしては、「面接の場で企業のニーズをしっかり掴む」「自分の強みを自己分析しておく」「自分の今までの仕事内容をしっかりと整理しておく」といったことを行い、自己PRできるようにしましょう、ということです。

特に二次面接では、一次面接で得たニーズなどの情報を元にお話できると思われますので、一次面接での情報をしっかりとメモしておき、下準備をしておきましょう。

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