産業医の求人を見ておりますと、「週4日勤務」が多く、一日は臨床医として「バイト」することが許可されている、というのが基本パターンのように思われます。中には、「週5日勤務」がベースで「週4日勤務」も交渉に応じることができますよ、というところもあります。
もしこれから常勤産業医に転職をして働き始めよう、とされていらっしゃるようでしたら、そのあたりについても考えておく必要が実はあったりするわけです。この「週の内、何日働くか?」問題については、以下の3つのポイントから見ておくと良いと私としては思います。
ポイント1 バイト・給与との兼ね合い
当然、週3日より4日、4日より5日の方が給与は高くなります(単純に勤務日数が多くなるわけですからね)。「週3日だと1千万円を切ってしまう」という可能性も大いにあるわけです。
もちろん、残りの2日はバイトを終日入れてしっかりと稼ぐ、ということもできるでしょう。1日、外来バイトをやれば8~9万円は難しくはないと思いますので、週16~18万円、月で言えば64~72万円、年収でプラス768~864万円ほどにはなるので、トータル1500万円は容易に超えるのではないでしょうか。
なので、「バイトを入れてどれぐらいか」「どれぐらいバイトをするつもりなのか」というところを込みで考える必要があるわけです。
ポイント2 社会保険の有無
週4~5日勤務ですとあまり関係のない話ですが、週3日勤務ですと、「社会保険 なし」という場合もあります。つまりは、自分自身で国民健康保険に加入しなければならないし、厚生年金からも除外されてしまうという可能性があります(日本医師会の健保を利用している人もいるようですが)。
ただ、すべての週3日勤務の企業で社会保険が適応とされていないというわけではないので、求人票をチェックしたり、あるいは企業側へしっかりと確認をしておく必要はあります。
ポイント3 採用側からの要望
「週4日勤務」「週5日勤務」と、最初から固定されているというケースだと分かりやすいのですが、求人票の中には「週4~5日」勤務などと記載されているものもあったりします。
このあたり、採用側が「他の産業医の先生も週5日勤務なので、できれば週5日で働いて欲しい。でも、それだと希望者があまりこないから、一応週4日勤務も交渉できるようにしておこう」という思惑がある可能性もあります。
その場合、「週4日勤務を希望します!」と言ってしまいますと、やはり採用される確率が下がってしまうわけです。やはり採用する側の希望が優先し、自分の希望勤務日数とは異なるというケースもあります。
ただ、採用面接でいきなり「思ってたのと違う!」ではあまりにもショックが大きすぎるので、できれば先に知っておきたい(それによって無駄な応募も回避したい)ところです。
ですので、リクルートドクターズキャリア[PR]などの求人紹介会社から求人を紹介してもらう際には、「実際のところどうなんでしょうか?週4日勤務、いけそうですか?」と転職エージェントにあらかじめ聞いておくとよろしいかと思われます。