産業医としての3社目の転職、「コールドハンド」状態だった私

バスケットボールで続けざまにシュートが決まる選手がいると、「次も成功するに違いない」と思ってしまう認知バイアスのことを「ホットハンド効果」と呼ぶそうです。ただ、統計的には成功・失敗の確率

逆に、上手くいかないことが続いていると、「次もダメかもしれない」と思ってしまうことを「コールドハンド」と呼び、私自身も転職の際にこうした思考状態に陥ってしまっていました。

ですが、私の場合は三社目にようやく自分に合った企業に巡り合うことができて、現在も楽しく仕事をすることができています。

脱「コールドハンド」

「コールドハンド」状態で転職活動をすると、本当に精神的にキツイです。特に採用面接で落とされるといったことが続きますと、この精神状態に追い打ちをかけられた気分になります。

特に私の場合、前職を退職してしまった上で転職活動をしているので、「このまま転職できなかったらどうしよう…」と本当に絶望的な気分になっていました。

ただ、こうした「次もダメかもしれない」「転職できないかもしれない」といったことを延々とループさせるような思考に陥るのは、転職活動において百害あって一利なしです。「次はきっと上手くいくさ」と前向きな気持ちに無理にでもしていった方がよろしいかと思います。

人事を尽くして天命を待つ

ただ、「全てを運任せにせよ」というのは賛成できません。転職する上で、できることは全てやっておく必要があるとは思っています。

まずは転職の目標や希望条件の再検討を行い、求人選びに際しても、「今までの企業で自分に合わなかった部分」「自分に合った企業とはどのようなところか」といったことを分析して要素を洗い出すことは必要だと思います。

また、採用面接対策も重要で、今までの転職先でどのようなことを質問されたか、あるいは今度の面接でどのようなことが質問されそうなのか、想定質問と回答をしっかりとまとめておきましょう。

さらには、入職してからの立ち回りも重要だと思います。人間関係をどのように良好にできるのか、今までの反省点・改善すべき点を活かして転職活動をしていくべきであると思います。

考えがまとまらない時には

今までの反省や改善点をまとめた上であっても、どの求人にエントリーするか、どの内定先に入職するのか、迷うことは多いと思います。

特に、「コールドハンド」状態から上手く抜け出せない中で転職活動をしなければならないような状態ですと、ますます「どこに入職しても失敗しそう…」なんて考えてしまいがちです。

考えがうまくまとまらない時には、「寝かせる」ということも大事なことだと思います。少し時間を置いて転職活動を再開すると、ふと「あ、この求人いいな」と思えるということもあります。

あるいは、選択肢が多すぎると選ぶのが難しいこともありますので、リクルートドクターズキャリア[PR]などの求人紹介をしてくれたエージェントに、「こうした条件で求人を選ぼうと考えているのですが、その観点だとどの求人に絞れますか?」といった切り口で相談をするのも手です。

なお、転職エージェントとの関係については、複数のエージェントと満遍なくではなく、気が合うエージェントと深く相談をした方が私はいいと思います。その方が「自分に刺さる」良いアドバイスをもらえます。
若手医師の転職を阻む「どこに行ったってこの辛さは変わらない」という呪縛
若手医師、特に同じ病院で初期・後期研修を行っている人ですと、なかなか「外の病院の事情が分からない」のではないでしょうか。 そこから「ここ以外のところへ行ったってさほど変わらないはず」「ここでダメなら他でもダメだ」なんて思考に陥りがちになって...
若手医師が産業医になる上で注意したい「キャリアの単独評価」
物事は「比較してみて」ようやく分かるということもあったりします。A病院に勤務していた医師が転職してB病院へ転職したとしましょう。その時にようやく、A病院のやり方が全てではないということも分かりますし、またA病院の良かった点、悪かった点もB病...
タイトルとURLをコピーしました