【産業医未経験~初心者向け】企業の業種による「産業医の住み分け」について

産業医と言えば、「企業に勤めるもの」とばかり思っていますと、なかなか「その企業の業種」にまで目が向かないということもあったりします。

業種とは、「事業の種類」のことであり、具体的には「製造業、商業、金融・保険業、不動産業、サービス業」などに分類されます。このそれぞれの業種によって、当然ながら企業の仕事内容も変わってくるわけで、またその企業ごとによっても「カラー」「社風」も異なってきます。

産業医の求人を見る上では、こうした「この企業はどの業種なのか」というのが実はまず着目すべき点であったりします。

なぜ企業の前に「業種」に着目すべきなのか。その点について今回は書いてみたいと思います。

業種による「産業医に求めること」の違い

業種によって、その企業は「産業医に求めること」は異なってきます。たとえば製造業で大きな工場がある企業であったりしますと、「工場で働く社員の安全を守り、衛生管理をしてもらいたい」というところは多いと思います。

一方、金融・不動産・ITなどですとそのような工場併設というところはないわけで、結果「メンタル不調者が多いので、その対応をお願いしたい」というところが多いと思われます。

結果、製造業の企業であれば「製造業の企業に勤務経験のある産業医を希望します」と求人票に記載しているところも比較的多くあります。

製造業では、危険な作業や有害物質の使用なども可能性としてはあるわけです。リスクアセスメントであったり、健康管理をどのように行うのか、その知識や経験が必要になるわけです。

また、金融・不動産・ITなどの業種ですと、「メンタル不調者対応が可能な方、精神科での勤務経験がある方」といった希望が記載されていることもあります。

転職で重要なポイント

先のような理由で、産業医として常勤産業医の転職をしようと思った場合、「今までどのような企業に勤務してきたか」というのはやはり重要なポイントとなります。

製造業での勤務歴がまったくない方が製造業の企業に応募してきた場合、企業としてはやはり「今まで金融業の会社にいたのか…工場での勤務がどのようなものか知識や経験もないだろうし、本当に大丈夫だろうか?」と思うのではないでしょうか。

このあたり、やはり製造業か否かというところで業種は大きく分かれてくると思われます。逆に言えば、製造業での勤務経験があれば、転職では大きな強みとなると思います。

産業医未経験ですと、「あ、この求人、未経験でもエントリーできるんだ。年収もよさそうだし良いかも」と、あまり業種や企業について調べずに応募してしまいがちですが、「今後、この業種で働いていこう」といった、ある程度のビジョンであったり方針を決めた上で求人選びはした方がよろしいかと思います。

ただ、なかなか最初の内は求人選びは難しいものです。業種を意識してどのような企業に応募すればいいのか考えるといったことまで考えが及ばない、あるいは余裕がないということもあるでしょう。

そこで、ぜひ、リクルートドクターズキャリア[PR]や、医師転職ドットコム[PR]などの転職エージェントに相談しつつ、求人紹介を受けることをおすすめしたいと思います。どのような希望があるのか、あるいは今後どのようなキャリアを歩みたいのかといったことをしっかりと相談してから求人紹介をしてもらう方が、スムーズに転職活動ができると思いますよ。

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