私が産業医としての在職中に「転職活動が上手くいかなかった」4つの理由と解決策

私は三度の転職活動を経験しているわけですが、どうも在職中に転職活動を成功させる、ということができませんでした。つまりは、働いていながらこっそりと転職活動を行い、内定をもらった上で退職する、ということができなかったわけです。

退職して、ほぼ失業期間がなく次のところへシームレスに入職するというのを私としては目指したかったわけですが、それができなかったわけです。その敗因を「なぜだろうか?」と振り返って考えますと、主に3つの点があると思いました。

そこで今回は、今、まさに在職中に転職活動を行おうという方に向けて、その敗因と解決策について書いてみたいと思います。

「退職時期」はいつ?

転職エージェントとの面談や電話では、必ずと言っていいほど「退職時期」を質問されます。この質問への回答がまず、私にとってのつまずきポイントだったと思います。

「退職時期は不明、良い求人があったらすぐにでも転職したい」というような曖昧な伝え方をしてしまったわけですが、これはNGだと思います。というのも、「本当に転職する気があるのだろうか?」と思われてしまう可能性があるわけです。

加えて、「良い求人があったら」というのは、何をもって「良い求人」かも分かりませんし、輪をかけて「真意が掴みづらい」回答であると思います。そうなりますと、「真剣に転職活動をしようとしている他の先生に求人を優先的に紹介しよう」となってしまう可能性があるわけです。

では、どのように回答すればいいかと言いますと、やはり「3ヶ月以内に」「6ヶ月以内に」と、具体的な期間で伝えておいた方が、転職活動での真剣味が伝わると思いますので、やはり数字で示しておくことがおすすめです。

転職エージェントとのコミュニケーション不足

二つ目の敗因としては、「転職エージェントとのコミュニケーション不足」が挙げられます。基本的には面談や電話で、「希望条件」を伝えることになると思いますが、実際に伝わっているか否かというのはやはり分からないものです。

実際、送られてきたいくつかの求人票を見て、「うーん…」と思っていた際、希望条件を改めて伝えたら「希望条件の優先順位を捉え間違っていた」なんてこともあったりします。実際は第一に優先すべき条件が、第三ぐらいの条件と捉えられていたら、それは「ピントのずれた求人」となってしまうと思います。

このあたり、希望条件を箇条書き的に伝えることも重要ですが、何を最も優先したいのかといったことなど、その優先順位を含めて改めて転職エージェントに伝えておくことも重要です。

真剣味・緊張感のなさ

三つ目の敗因としては、「真剣味・緊張感のなさ」がありました。退職した状態ですと、「もう後がない。転職するしかないんだ」となるわけですが、どうも私は在籍したままですと「これがダメでも、まだ働いているし、次のところを探せばいいかな」なんて考えにどうしてもなってしまう部分がありました。

そのこともあり、準備不足のまま採用面接に臨んだり、面接の回答でも真剣味のなさが知らず内に伝わってしまうような部分もありました。また、求人選びでも、ついつい希望条件以上のところを求めたり、本来ならエントリーすべきところでも、「この求人はエントリーせずスルーだ」なんてことをやってしまっていました。

結果、こうした「真剣味・緊張感のなさ」があり、転職活動が上手くいかなかったと思われます。在籍しながら転職活動を行う上では、甘えが出てしまう部分をなくしていく必要があると思います。

敗因その1にもつながりますが、「退職時期」を自ら設定し、その予定の中で転職活動を行って緊張感をもたせるということもすべきだったと思います。

求人紹介会社に登録しまくるのもNG

内定がなかなかもらえない不安感から、ついつい「数撃ちゃ当たる」と言いますか、「どこかに未公開の掘り出しモノ求人があるのでは」と思って求人紹介会社に登録しまくり、求人を紹介してもらっていました。

中には「産業医の紹介に強い」「産業医の紹介専門」という紹介会社もあり、手当り次第に登録してみましたが、結論としては「大手の求人紹介会社の求人と大差ない」というものでした。

また、メリットも少ない上に、登録しまくるデメリットもあります。それは、担当者とのやりとりが煩雑になり、ますます「コミュニケーションをしっかりとりつつ転職活動を行う」ということをしづらくなってしまいます。

転職エージェントとは「広く浅く」ではなく、「狭く深く」コミュニケーションをとりつつ転職活動を行っていくことは必要だと思います。

さらには、求人票をしっかりと見比べて検討するのも煩雑になり、「紹介される求人が多ければいい」というわけでもないのを実感した次第です。

私が次にもし転職活動をするということであれば、 リクルートドクターズキャリア[PR]の二社に絞って相談をすると思います。

その理由としては、大手で求人紹介の数としても必要十分ですし、かつ「今まで内定がもらえたのはこの二社の紹介する求人」であったからというのもあります。全ての人にその成功体験が当てはまるというわけではありませんが、利用しておいて損はないと思います。

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