私は三度の転職活動を経験しているわけですが、どうも在職中に転職活動を成功させる、ということができませんでした。
つまりは、「在籍中に内定をもらう→退職→新たな職場に入職」ということを目指していたわけですが、結局は退職して、そこからしばらく時間が経って転職、ということになってしまいました。
結局、転職はできましたが転職活動自体としてはベストとは言い難いものでした。もしかしたら同様に、「転職活動が上手くいかない」とお悩みのドクターもおられると思い、今回は私の失敗を元にどうすべきかについて書いてみたいと思います。
改善点1 乏しい「計画性」
何事も計画性は大事なことだとは分かってはいますが、「もうこの仕事は限界だ…」「こんな職場やめてやる!」と思い、そこから衝動的に転職活動を始める、というケースもあると思います。
そうした場合、つい計画性など忘れてしまい、「求人探しだ!」「とりあえず良さげなところに応募だ!」という場当たり的な行動に出てしまいがちです。そんな時こそまずは冷静になり、次のようなことを考えていきましょう。
1) 入職時期を考える
↓
2) 入職時期3~4ヶ月前からのスケジュールを立てる
↓
3) 転職の目的・希望条件などを洗い出しておいた上で、求人紹介会社に相談
まず、「1) 入職時期を考える」ですが、これは意外と重要なポイントです。基本的に、医師の転職シーズンは、「4月>>1月>10月」となっています。この時期の3~4ヶ月前から、次第に求人数は増えてくることになります(11月後半以降、1月まではやはり求人数が増えます)。
こうした転職シーズンを考えずに動き出すと、「あれ?求人が全然ないぞ」ということにもなりかねません。実際、求人数の年間変動が理解できていなかった頃の私の転職活動は、「良い求人がない」ということで焦ることも多かったです。できるだけ求人数が多い時期で転職活動をするようにしましょう。その意味でも、入職時期を考えることは重要です。
「2) 入職時期3~4ヶ月前からのスケジュールを立てる」については、入職時期を決めてから、逆算してスケジュールを考えていきます。4月入職を考えていて、「2月以降に動けば十分だろ」などと思っていると、痛い目に遭います。「4月入職なら、11~12月までに求人探しを始める」ということは重要です。
求人をしっかりと吟味して、納得のいく形で転職するためには、入職時期の3~4ヶ月前からしっかりとリクルートドクターズキャリア[PR]などの求人紹介会社に相談して、求人を紹介してもらっておきましょう。
改善点2 転職エージェントとのコミュニケーション不足
上記の「3) 転職の目的・希望条件などを洗い出しておいた上で、求人紹介会社に相談」についてですが、これは「いきなり求人紹介会社に相談」してしまいますと、全くもって非効率です。
実際、送られてきたいくつかの求人票を見て、「うーん…」と思っていた際、希望条件を改めて伝えたら「希望条件の優先順位を捉え間違っていた」なんてこともあったりします。実際は第一に優先すべき条件が、第三ぐらいの条件と捉えられていたら、それは「ピントのずれた求人」となってしまうと思います。
希望条件を箇条書き的に伝えることも悪くありませんが、「何を最も優先したいのか」「どの条件は絶対に外せないのか」といったことなど、その優先順位を含めて改めて転職エージェントに伝えておくと、より分かりやすいと思います。
改善点3 真剣味・緊張感のなさ
退職した状態ですと、「もう後がない…転職するしかないんだ!」と、お尻に火がついた状態になるわけですが、どうも私は在籍したままですと「これがダメでも、まだ働いているし、次のところを探せばいいかな」なんて考えにどうしてもなってしまう部分がありました。
そのこともあり、準備不足のまま採用面接に臨んだり、面接の回答でも真剣味のなさが知らず内に伝わってしまうような部分もありました。また、求人選びでも、ついつい希望条件以上のところを求めたり、本来ならエントリーすべきところでも、「この求人はエントリーせずスルーだ」なんてことをやってしまっていました。
結果、こうした「真剣味・緊張感のなさ」があり、転職活動が上手くいかなかったと思われます。在籍しながら転職活動を行う上では、甘えが出てしまう部分をなくしていく必要があると思います。
改善点4 上手くいかない時にこそ陥る罠
内定がなかなかもらえない不安感から、ついつい「数撃ちゃ当たる」と言いますか、「どこかに未公開の掘り出しモノ求人があるのでは」と思って求人紹介会社に登録しまくり、求人を紹介してもらっていました。
中には「産業医の紹介に強い」「産業医の紹介専門」という紹介会社もあり、手当り次第に登録してみましたが、結論としては「大手の求人紹介会社の求人と大差ない」というものでした。
また、メリットも少ない上に、求人紹介会社へ登録しまくるデメリットもあります。それは、担当者とのやりとりが煩雑になり、ますます「コミュニケーションをしっかりとりつつ転職活動を行う」ということをしづらくなってしまいます。
さらには、求人票をしっかりと見比べて検討するのも煩雑になり、「紹介される求人が多ければいい」というわけでもないのを実感した次第です。
求人紹介会社選びで迷われる方もおられるかもしれませんが、私自身の経験で言えば、リクルートドクターズキャリア[PR]はおすすめできると思います。
その理由としては、大手で求人紹介の数としても必要十分ですし、「かゆいところに手が届く」フォロー、コミュニケーションのとりやすさにあります。実際、「今まで内定がもらえたのはこの二社の紹介する求人」ということもあり、私自身がまた転職活動をするとなれば、こちらにまず相談すると思います。