私は、初めて入職した企業が「産業医1人、保健師2人」というところであり、二社目は「産業医3人(関西1人)、保健師3人」という体制での企業でした。その二社目で勤務することは、私にとって非常に学びは多かったと思います。
「産業医未経験でも採用」という企業ですと、後者のタイプ、つまりは複数の産業医が在籍する企業が多いわけですが、それはやはり「指導する体制を整えることができる」ということも理由としてあるわけです。
もちろん、私のように「産業医1人」というところであっても、保健師のサポートがあれば未経験であっても勤務することができると思いますが、産業医未経験・ビギナーこそ「他の産業医や保健師と働く」経験をすべきであると考えています。
今回は、未経験~ビギナーの産業医のドクター向けに、どのような企業へ入職すべきかということについて書いてみたいと思います。
私の抱えていた問題点
そもそも私がどんな人間かということですが、二社目に入職時点では、コミュニケーションをとるのが苦手な性質で、報告・連絡・相談もろくにできない、自分が正しいと考えて我流で動いてしまったり、思いつきで空気を読まない発言をしてしまう…というところがありました。
このあたり、先輩産業医やベテラン保健師と働くことで次々に問題点を指摘され、少しずつ修正されていきました。
最初は言いにくそうでしたが、「コイツは指摘しないと分からないぞ」と思われたらしく、途中からはバシバシと伝えられるようになり、私としてはありがたかったです。笑
二社目の企業で学んだこと
どんなことを学んだかと言いますと、コミュニケーションをとる上での自己開示の大切さ、行動を起こす前に上司や関係各所への報告・連絡・相談をすることの重要性などは叩き込まれました。
こうしたことを経て、「チームで仕事はどのように進められていくのか」の理解も深まり、「あ、なるほど。私がこんなことをしちゃダメなのね」「上司はこういうことを知らないと困るわけね」ということが次第に分かっていきました。
他にも、産業医として接する上で社員や会社にどうメリットを感じてもらうか考えることの重要性、そして時にはそれをアピールすることも会社という組織の中では大切だということも学んだように思います。
初期・後期研修医の時にそんなこと学んでおけよという話ですが、それが分からなかったんですよね、私。
「リアクション」があることの重要性
もちろん、先輩産業医がいるメリットとしては、色々と教えてもらって知識を吸収したり、困った時の相談でアドバイスをもらえることもあります。ですが、それ以上に「複数の産業医や保健師と一緒に働く」こと自体に意味があると思っています。
というのも、産業医一人体制の企業であったりしますと、自分自身の言動や行動に問題があっても、なかなか社員さんたちは指摘してくれません。どう思われているのか、そのリアクションはなかなか得られなかったりするわけです。
ですが、そこに先輩産業医がいたりすれば、時には注意やお叱りを受けるなど、なんらかの「リアクション」があるわけです。
先輩の女性医師は直接は言ってきませんでしたが、「不愉快そうな表情、困惑した表情」や「上司を介しての注意」で伝えてきてくれました。笑
こうした「リアクション」をもとに、反省したり次に活かすということができるわけで、特に産業医になりたての時期はこうした環境に身を置くことは大事なことだと思います。
もしこれから転職活動を、という産業医未経験~ビギナーの先生方がおられるようでしたら、上記のことを踏まえて リクルートドクターズキャリア[PR]の転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。