【医師転職】「保健師なし、産業医一人体制」の企業で働く上での3つのポイント

私は現在、保健師の在籍がなく、他に産業医も在籍していない「完全に産業医一人体制」という形で企業に勤務しています。当初は「保健師も在籍させる」という話で聞いていましたが、どうやら「なくてもやっていけるなら、それでいいんじゃないか」ということになったのか、産業保健スタッフは私一人ということになっております。

私としては、この働き方でも「まぁ、いいんじゃないかな」と思っていますが(というより、そう思わなかったら勤務を続けていられない)、やはり物事にはそれぞれメリット・デメリットがあります。

どれぐらい需要があるかは皆目分かりませんが、同じような境遇の方、もしくはそのような境遇でこれから働き出す方に少しでも参考になれば幸いです。

ポイント1 企業規模

当然ながら、産業医と人事チームだけで運営しているわけで、それなりに小さい規模の企業ではないとパンクしてしまうと思われます。ですので、前提条件として「産業医一人体制でもやっていける規模」の企業での勤務を想定していただければと思います。

私の場合は従業員数1000人程度の企業ですのでなんとかなっていますが、これ以上大きくなると「保健師さんを入れてくださいよ」とお願いしていると思います。

そもそも複数名の産業医を置かなくて良いということになりますと、従業員数3000人未満ということになりますが、それでも「3000人ギリギリ」の企業であれば、やはり「一人じゃ無理だよ…」ということになりますので、このあたりの企業規模というのは、入職する上でしっかりチェックしておきたいところです。

ポイント2 それなりの知識・経験が必要

医療関係の相談事は、当然ながら一手に引き受けざる得ないということになります。ですので、それ相応の対応できる知識・経験値は必要になります。

産業医面談に限らず、保健指導や採用時健診についての問い合わせ、人事からの労災やハラスメントに関連したトラブル解決の相談事など、多岐に渡ることが相談事としてやってきます。

ですので、当然ではあるとは思いますが、それに対応できる「それなりの知識・経験が必要」ということになります。産業医未経験でいきなりその企業に飛び込むのはやはりおすすめできず、複数社での業務を経験した上で入職することをおすすめします。

ポイント3 「一人体制」でのメリット

「一人体制」でのメリットとしては、やはり他の産業医や保健師と意見が頻繁にぶつかりあったりするような「反りが合わない」というようなことはありません。

ある意味、気楽ですし「他の産業医の尻拭いをしなきゃならない」なんてことはなくなります。その一方で、責任の所在が火を見るより明らかですので、しっかりと責任を持って仕事に臨む必要があります。

私の場合、こうした「一人体制」の方が性に合っているようで、自分でフットワーク軽く関係各所に報告・連絡・相談をしつつ動いていくことにやり甲斐や充実感を感じています。

もしこのような働き方を望まれるということでしたら、小規模な企業でそれなりの経験を積んだ上で転職をご検討されるとよろしいかと思われます。中にはそうした求人(大企業の子会社・関連会社など)もありますので、リクルートドクターズキャリア[PR]などにご相談の上、求人紹介を受けてみてはいかがでしょうか。

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