常勤産業医の転職「年収交渉」のタイミング・仕方・注意点について

産業医の転職で言いますと、「求人に応募→面接(1次面接)→面接(2次面接)→採用」というプロセスを経ることが大半だと思われます。この応募から採用までの中で、「年収交渉」が行われることになります。

この「年収交渉」は、当然入職してからの年収が決まるわけですので、大事な交渉になるのは言うまでもありませんが、「採用されるかどうか」についても関わってくるわけです。

何事も「押し引き」が大事ではありますが、この年収交渉はその最たるもので、「過大すぎても、過小すぎても」ダメなわけです。

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産業医未経験でも応募はできる求人であり、年収「1200万円~」と記載されていますが、これを見てどう考えるでしょうか。私は、「週5日勤務での年収かな?週4日勤務だと、1200万円を割る可能性もあるのかな?」といったところが気になりました。

私がこちらの求人に応募するなら、やはりその点は事前に転職エージェントに聞いておきたいところだと思います。

年収交渉のタイミング・仕方

年収交渉は、基本的に「面接(2次面接)」で行われることが多いです。1次面接では、「年収としてこのぐらいを希望します」という提示を求められることがありますが、本格的な交渉は2次面接で、ということが多いです。

では、その2次面接でどのような交渉をしていくか、ということですが、いくつかのパターンが考えられます。

すでに入職している産業医がいる場合、その産業医がやはりひとつの基準となっており、年次・経験が上の産業医だったら「それを超えない程度」といった形になるのが通常かと思います(同程度の日数・時間で働くとして)。

あとは、「上限」が提示されている中で、どの程度の年収にするかというパターンもあります。「それは上限、目一杯を提示して欲しいよ」と思われるかもしれませんが、そうなりますと採用されにくくなるということもあるので、このあたりはご自身の産業医としての経験や年次などを勘案する必要があるところです。

また、中には「モデルケース」があらかじめ伝えられているケースもあり、「医師年数10年で週4日勤務だと1100万円程度です」といった提示のされ方をすることもあります。

相手方が「前職では年収はどのぐらいでしたか?」と質問して、それに答える形でベースが決まる、というパターンもあります。「では、こちらに入職した場合、どの程度の年収を希望されますか?」とさらに質問され、そこで「同程度にするか…それとも、50万円、いや100万円ぐらいアップしてもらうか…」といったことを考えつつ、交渉していくことになります。

年収交渉の注意点

上記の年収交渉のパターンを念頭におきますと、基本的には

・相手の出方を伺いつつ希望年収を提示する。
・上限はどの程度か探る。
・自分の市場価値はどの程度か、前職の年収をベースに考える。

といったことをしつつ、提示して年収交渉を進めていく形となるかと思います。

注意点としては、
・強気でいけばいいってもんじゃない(採用の面で言えば、押し引きは重要)。
・事前情報は重要(特に上限など)
・求人票の年収は、あくまでも「一例」でありその年収が保証されるものではない。

といったことがあります。特に、上限であったり、モデルケース(どのぐらいの経験年数で、どの程度の年収になるのか)についての情報は事前に知っておきたいところですので、このあたりはぜひリクルートドクターズキャリア[PR]などの転職エージェントに、応募前に聞いておくとよろしいかと思います。

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