医師が産業医として転職する上で「要注意な企業」の3つの特徴

全く自慢にはなりませんが、私は産業医として3回の転職をしています。そうした産業医としての転職の経験の中で、自分にとって合う、合わないという企業というのも分かってきたように思います。

その経験を踏まえ、産業医として転職する上で「要注意な企業」の3つの特徴について今回の記事では書いてみたいと思います。これから産業医として転職しようとしている方にとって参考になれば幸いです。

入職した産業医が短いスパンで繰り返し退職している

私は産業医の求人を見るのが結構好きでよく見ているのですが、その中で「あれ?この企業、前も求人を掲載していない?」というのを見かけることがあります。実際、入職した産業医が短いスパンで繰り返し退職しているという企業は結構あったりします。

その原因としては、
・統括産業医がクセが強くて難のある方で、他の産業医が辞めてしまう。

・産業医、保健師、人事労務担当者の人間関係がギスギスしていて働きづらい(お互い気が強かったり、無駄にプライドが高いなど)。

・漠然とした指示だけで、「社内環境の改善を図れ」などといった要求をする。

・人事労務担当者の言っていることがコロコロと変わり、朝令暮改もいいところ。

なんてものがあったりします。要は「産業医が繰り返し辞めるには何か理由がある」はずですので、そのことはよく説明を聞いて判断した方がよろしいかと思います。

特に、産業医が複数いる企業であれば、その産業医の人柄は重要だと思います。面接の時点で「うわ、これは一緒に働くの無理だわ…」という方も中にはいますので、十分見極める必要があると思います。

採用面接時の「違和感」は大事に

産業医の採用面接ですと、基本的には一次面接→二次面接と進みます。一次面接で、企業説明の内容、産業医に求めたいこと、子会社・関連会社の担当数などの説明を受けるかと思いますが、そうしたところで違和感を感じたり、採用担当者や人事部の部長クラスなどの話に疑問を抱くようでしたら、「これは要注意かもな」と思った方がいいと思います。

あとは、一次面接の時点で人事労務担当者と「合わなそうだな…」と思ったら要注意かもしれません。実際、一緒に働き始めると「うわ、合わないな…」と思うことが多いと思います(経験談)。

しっかりとそのことはメモに残しておくなどして、二次面接に進んだら、そうした疑問点について質問を行い、解消されるかは確認しておくべきだと思われます。もしそれをそのままにして入職することになった場合、その時の違和感が問題として噴出する可能性もあります。

たとえば、「あれ?子会社や関連会社の担当数をはっきりと言ってくれないなぁ」と思っていたら、「え?こんなに担当するの?」と驚く数であった、なんてこともあったり。あるいは、「保健師を雇う予定」などと言われていながら、実際には雇うことなく産業医一人体制だった(経験談)なんてこともあったりします。

違和感、ぼんやりとしているところがあるのならば、明確にさせてから入職した方がよろしいかと思います。

「年齢差」も意外と重要な要素

企業によって平均年齢は異なるわけで、私は今まで「10~20歳以上年上」の人たちと勤務する職場が多かったように思います。その点、そこへ溶け込むのはかなり難しかったのが正直なところです。

その点、現在の職場は比較的、一緒に働くメンバーが同年代であることもあり、とても働きやすいと感じています。特に、「人間関係が原因で転職した」という経験がおありの方でしたら、こうした「一緒に働くメンバーの年齢差」のような部分も気にして見ておいた方がよろしいかと思います。

年上ばかりで、「飲ミュニケーション」重視な職場は、私にとってはかなり辛かったです…

以上です。
ただ、上記のようなことを確認するのもなかなか自分では難しいこともあるかもしれません。そんな時、転職エージェントに相談して転職活動をしていれば、情報を調べたり代わりに聞いて教えてくれるわけです。

もし「もう転職で失敗したくない」「次の転職で上手くいくか不安」ということでしたら、ぜひリクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアといった大手の求人紹介会社の転職エージェントに相談した上で転職活動をすることをオススメしたいと思います。

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