医師が「50代で産業医として」転職するための3つのポイント

今まで勤務医として働いてきて、「そろそろ体力的にもキツイ。臨床も十分やってきたし、今後はゆったり産業医として活躍するのもいいんじゃないか。せっかく認定産業医の資格も持ってるし」ということで、50代から産業医に転身する、ということをお考えの方もおられるようです。

実際、40代後半から50代ぐらいになってきますと「当直がキツイ」ということで、当直のない職場を、とお考えの方はおられるようです。その一つの選択肢として、「当直がない産業医への転職を考える」ということがあるようです。

ただ、そうした50代での転職は、若手医師のそれとはまた異なっており、注意すべきポイントがあります。そこで今回は、医師が「50代で産業医として」転職するための3つのポイントについて書いてみたいと思います。

企業が求めていることとのギャップ

50代までバリバリと臨床をやってこられた方ですと、「今までの知識や経験を十二分に活かしていきたい」というご希望もあるかもしれません。実際、そうしたキャリアを重視して採用している企業もあると思います。

一方で、多くの企業としては、「他の産業医、保健師、人事労務担当の社員と上手くコミュニケーションをとってやっていってくれて、物腰柔らかく、優しく接してくれる先生」といったものであり、その点で双方の求めていることのギャップが生じてくる可能性があります。

特に若い世代の医療系スタッフ、人事労務担当者と上手くコミュニケーションをとっていくことが必要だと考えられます。

それがぶつかり合う可能性があるのが、やはり採用面接の場です。あまりに今までのキャリアを全面に押し出してくるドクターで、臨床志向の高い方ですと、「ちょっとウチの会社には合わないようです」とお断りをされてしまう可能性があります。

「全く異なるフィールドで働く」ということを意識して採用面接に臨む、その上で入職を検討するということが必要になるかもしれません。

条件面での妥協は必要

勤務医であった頃に比べると、やはり年収などの条件面である程度の妥協は必要になると思われます。医師の経験年数による評価で、ある程度は若手医師よりも年収が高額になるとは思いますが、「それだったら安い若手医師を雇うよ」という企業は多いと思います。

その点、あまり希望年収を高めに設定しすぎてしまいますと、「なかなか内定がもらえない」ということになってしまう可能性があります。また、産業医未経験でありますと、よりその傾向は強くなると思われます。

ですので、希望条件でのある程度の妥協はして、「週4勤務、1~2日は軽めのバイトをして年収ダウンを穴埋めする」といったことを考えておく必要があるかもしれません。それでも、体力的には大分楽にはなると思います。

会社に溶け込む努力を

「医師だから」と特別扱いを求めたり、就業規則を軽んじるようなことをしていますと、それはやはり問題視される可能性があります。

会社に上手く溶け込み、組織の文化や立場を踏まえて、適切な行動を取ることがやはり求められています。「病院とは異なる場所なのだ」ということを再認識し、柔軟に相手側に合わせようとする努力が必要になります。

この点はやはり大事なところで、それができないということであれば、やはり産業医ではなく臨床医として勤務をすることをお考えいただく方がよろしいかと思われます。

以上です。
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また、もし臨床医のままでの勤務をご希望ということであれば、「週4日勤務、当直なし」「外来のみで病棟管理もなし」といった求人も紹介してもらえると思います。ですので、まずはご登録の上、相談してみてがいかがでしょうか。

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