【産業医の転職】産業医求人で見かける「ホワイト500認定企業」とはなにか?

常勤産業医の求人を見ておりますと、「健康経営優良法人大規模法人部門(ホワイト500)に認定されている企業です」という一文を見かけることがあります。

産業医未経験の方であったりしますと、「ホワイト500?何なのそれ?」と思われるかもしれません。言わば一種の「アピールポイント」として求人に掲げられていることが多いため、「ふーん、なんかあると良いことなんだろうな」と感じてはおられるかと思います。

では、この「ホワイト500認定企業」を求人で見かけた場合、どのように解釈をすればいいでしょうか?

「ホワイト500」とは

そもそも「ホワイト500」とは、経済産業省が創設した「健康経営優良法人認定制度」の
称号の一つです。「大規模法人部門」で上位500社に選出されると、「ホワイト500」に認定されたということになります。

では、このホワイト500に選出されるとどうなのかと言いますと、従業員の健康管理をしっかりと行い、「健康経営において優良な取り組みを行っている」ことを国が認めたということになります。

結果的に、取引先や金融機関などに「ウチはこんなに健康経営に取り組んでいますよ」とアピールすることができるというわけです。また、新卒での入社や中途入社を考える人たちにも、「ウチは安心して働けますよ。なんたって、ホワイト500に選ばれている企業ですからね。国のお墨付きを受けてるんですよ」とPRできるということになります。

産業医としてどう捉えるべきか

では、産業医の転職を考える人たちは、この求人内容を見てどう捉えるべきなのでしょうか。そもそも、企業によって「社員の健康管理」への取り組みに対する温度感は結構な差があります。

「とりあえず労基署に文句を言われないように」ということで、健康診断やストレスチェックを行っていて、産業医にも「とりあえず法定業務だけはやっといてくれればいいですから」というスタンスの企業もザラにあります。

一方で、「健康経営」にしっかり取り組んで、「社員の健康は企業にとって重要な資本だから、しっかりと投資を行っていく」という企業もあります。こうした企業の方が、やはり産業医側から提案・提言をしたら、しっかりと耳を傾けてくれる傾向にあると思います。

もちろん、企業との考え方の相性というところはあると思いますが、「企業といっしょになって健康管理に取り組んでいきたい」という方でしたら、「ホワイト500」に選出されているということを、求人を選ぶうえで参考にするというのはおすすめできるとは思います。

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