臨床医であることに疲れたら「臨床医をお休みする」という選択をしてもいいのでは?

悪いことは重なるもので、当直があってヘトヘトだった後、運悪く深夜呼び出しを受けたり、さらに患者さんからげんなりするようなクレームを受け、そのことで上司にお叱りを受ける…なんてことを私自身も経験したことがあります。

その頃は不眠症状で悩んでいたこともあって、深夜に爆音で音楽を聞きながら近所を全力疾走するといったこともしていました。かなり限界まで追い詰められていたのだと思います。

もちろん、仕事には波があるもので、そんなことばかりが続くものではないと思いますが、それでも「もう限界!」ということはあると思います。

そんな時、「もう臨床医(勤務医)はもうやめた!」と思ってしまうのは少しお待ちを。「お休みする」という選択肢をとってみるのも良いのではないでしょうか。

体調不良があるなら休職も

メンタル不調の時ですと、やはり今後のことを考えようにも上手く考えがまとまらず、「どうせ自分なんか…」「他に行っても使い物にならない」なんてことばかりを考えるようになってしまう可能性があります。

そんな時はやはり、休養や時には精神科の力を借りるといったことが必要だと思います。「退職してしまおう」と思う前に、まずは一度「休職してみよう」と思ってみてはいかがでしょうか。

もちろん、そのことについて上司と話し合いをする必要もありますが、その上司がストレスの要因となっているケースもあると思います。その時は別の先輩でもいいです。話しやすい人を頼ってまずは相談してみましょう。

私自身も、「いきなり退職」をしてしまい後悔していたりします。まずは誰かに相談したり、休職するといった選択肢をとるべきだったな、と思っています。実際、メンタル不調の社員さんにはそのように勧めていたりします。

「転職活動」をしてみる

実際に転職をするかどうかは別として、「転職活動」をしてみるのも一つの選択肢であると思います。

現在の職場に不満を感じるということでしたら、そもそも「どんなことに不満を持っているのか」を整理して考えること自体、ストレスを軽減することにつなげられると思います。「漠然としたストレス」であるものが明確化されるだけでも、ストレスは軽くなるのではないでしょうか。

また、そのような点がクリアされるような求人があるのかどうか、実際に調べてみることもよろしいかと思います。「いざとなればこういうところに転職できる」と分かることも精神的に安定することにつながったりします。

希望の条件を伝えたり相談することで、リクルートドクターズキャリアや、エムスリーキャリアなどの転職エージェントは求人情報を教えてくれますので、まずはお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

「臨床医以外」を経験してみる

私自身、「臨床医に向かない」と強く認識することから産業医を目指すことに繫がっています。同じように「臨床に向かない」ということでお悩みの方もいらっしゃると思います。

ですが、結局のところ「産業医をやってみない」と、産業医が向いているかどうかも分かりません。臨床を離れることに不安や心配は大きいかと思いますが、「臨床イヤだなぁ、向いてないなぁ」と思い続けているくらいでしたら、一度離れて「産業医を経験してみる」ことも、長い人生、そんな時期があってもいいのではないかと思います。

結局、「やっぱり臨床医がいいや」と臨床に戻るドクターもいます。この点は、向き不向きというものもあると思います。

産業医に転職する上での「メリットとデメリット」まとめ
産業医をやっておりますと、勤務医の友人からは「残業もなく定時で帰れる上に、当直やオンコール、救急対応、カンファレンスもないんでしょ?最高じゃない」と皮肉まじりに言われることもあったりします。 たしかにそうしたメリットは享受できていると...
私が後期研修医(専攻医)の時にドロップアウトして、「産業医」への転職を選んでよかったと思う理由
私は後期研修医(現在の専攻医)の時にドロップアウトしていますが、その時の理由としては大きく分けて以下の3つが原因だったかな、と思っています。 1) 今までお世話になっていた先輩医師が続々と辞めてしまい、業務負担が一気に重くなってしまった。...
タイトルとURLをコピーしました