「不満を吐き出さずにそのまま退職」するのはもったいないと思う理由【医師転職】

私が後期研修医時代、コミュニケーションの得意な女性医師が同僚にいたのですが、何か不満や問題があると医長や先輩にそれとなく伝えて上手く相談していました。

一方、私は元々あまりコミュニケーションが上手くないということもあり、不満があったとしても溜め込み、結局、退職する時にも何も言わず、そのまま辞めていきました。

今となっては「職場での立ち回り方」は重要であり、上記の女性医師はとてもそれが上手かったので残り、できなかったので私は退場することになった、と思うわけです。

ただ、それだけでなく上司の立場で考えてみると、コミュニケーションをとってくれない私は「何を考えているかよく分からない部下」であり、とても扱いづらかったのではないかと思います。不満に思うことであったとしても、溜め込まずに上司と相談することはこの点から見ても重要なのだと思います。

さらに言えば、退職・転職を本気で考えていた時期、ここも一つ上司と相談できるタイミングであったと思います。なぜなら「どうせ辞めるんだし」ということであったり、あるいは「辞める気でなら言える」という後押しで相談できたのではないか、と思うからです。そこでコミュニケーションを図っていたら、もしかしたらまた結果は変わっていたのではないかと思うわけです。

「不満を言ったところで、何も変わらないよ」と思われるかもしれませんが、だとしても不満を溜め込み続けているのと、そこで吐き出すのでは大きく違います。私も産業医として色んな社員さんの不平不満を聞いていますが、「先生に話をして、少し楽になりました」という方は多いです。

また、それでも何も変わらないということが分かれば、それこそ退職・転職を考えるべきではないでしょうか。現職場での不満などを元に、そこから「希望条件」をしっかりと検討した上で、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。

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