産業医への転職をしようとする時、なかなか上手くいかずに苦労するということもあります。というよりも、すんなりと「一社受けて、すぐ内定がもらえる」なんて方が稀だったりします。
そこで、産業医の転職経験がなかったりしますと、無駄な努力をしてしまったり、あるいは内定を自ら遠ざけてしまう「罠」にハマってしまう可能性があります。
そこで今回の記事では、「産業医転職が上手くいかない時にハマりがちな3つの罠」と題して、転職が上手くいかない時こそ避けるべきことについて書いてみたいと思います。
特に転職経験者にとっては感覚的に分かっていることでも、未経験者には分からず不安に思うものです。そんな時、ジタバタしないように以下のようなことにご注意いただければと思います。
求人紹介会社に次々と登録しまくる
転職が上手くいかない、もしくは希望の求人があらわれない時についついやってしまいがちなのが、「求人紹介会社に次々と登録しまくってしまう」ということです。
やはり「産業医求人に強い!」「大手にない細やかなフォロー」などと謳っていますと、ついつい頼ってしまいたくなります。しかしながら、
こちらの記事にも書いておりますが、私も複数の求人紹介会社に登録・利用してみた結果、むしろ、小さな会社ほど人手が足りず、「あれ?面接の日時が違うよな…」「求人が出たら教えてくれるって言ったのに、音沙汰ないな…」なんてことが多かったように思います。
その点、やはり大手の求人紹介会社への安心感は、応募した企業にとっても同じことであり、リクルートドクターズキャリア[PR]に登録して、相談をしっかり行った方が良いという結論に達しました。
複数の紹介会社と連絡を雑にやりとりするよりは、数を絞って転職エージェントと密にやりとりをして、しっかり希望条件などをお伝えするほうがよろしいかと思います。
「一社目の壁」で諦めてしまう
企業も、産業医未経験のドクターよりは、経験のある産業医を選びたいものです。そのため、産業医が未経験ということになりますと、それだけでディスアドバンテージを持っている状態となります。
これを「一社目の壁」なんて言ったりしますが、産業医は皆、誰しもこの壁を乗り越えているわけです。しかしながら、「やっぱりコネもない自分には無理か…」と、そこで諦めてしまう人もいます。
ですがそこで、転職活動を始めてなかなか上手くいかないということであれば、やはり希望条件を見直したり、「ウチは他に産業医や保健師がいるから、未経験の先生も歓迎ですよ」といったところを優先的に応募していく必要があると思います。
「希望求人がない」時の対処
やはり求人数は1年を通じて多い時期、少ない時期があります。
私もこれを理解しておらず、「良い求人がないなぁ…このまま転職できなかったらどうしよう」と不安に思っていたこともありました。しかしながら、「待つのも相場」なんて言ったりしますが、求人数が次第に増えてくる月、つまりは6~7月、11月~12月にはまたチャンスがめぐってくる可能性もあります。
ですので、「希望求人がない」と諦めてしまったり、求人紹介会社に次々と登録するのではなく、「今の時期は耐える時。その間、転職エージェントとしっかり相談して、求人が出たらいち早く教えてもらおう」と待機しておくことも重要です。