私は後期研修医の時に、体調不良や医長との関係悪化が元で、勤務していた病院を退職しました。数ヶ月、バイトで食いつなぐ日々と転職活動期間を経て、常勤産業医に転職しました。
当時を振り返ってみますと、一社目ということで力が入ってしまっていたし、若さ特有の頑なさや、産業医としての未熟さが多々あったと思います。知識・経験不足もありましたし、今考えると恥ずかしい限りです。そんな中、2年目の終わり、「来年度は契約更新をしない」と告げられてしまいました。要は産業医を「クビ」になったわけです。
このあたりの事情は、
に詳しく書いておりますので、もしご興味ありましたらお読みいただければと思います。
メンタルがボロボロになりつつ、辛い現実から逃れるようにリクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアの転職エージェントに相談し、「産業医をやめようと思っています。かと言って、臨床医には戻れそうにはないので、人間ドックの常勤医師の求人を紹介して下さい」と、お願いしました。
ですが、その二社の転職エージェントとも「もう一度、産業医をやってみませんか?」と提案されました。実際、私も自信喪失状態にあって、失意の中ということもあったのですが、「産業医をやりたい」と内心は思っており、その内心を見抜かれた形です。
今、振り返ってみて思うのですが、やはり、たった一社の産業医をやったからと言って、向き不向きは分からないのではないかと思います(社員さんの話を聞くのが苦痛など、よっぽど不向きな理由があれば別ですが)。だからこそ、「もう一社、どうですか?」という提案は良かったのだと思います。
「上司や同僚と合わない」「社風とのズレが大きく、上手く溶け込めない」などなど、避けることが難しい問題はどの職場でもあるわけで、「それなら別の職場でリトライをしてみたらどう?」と考えてみるのは自然なことではないでしょうか。
実際、私の場合は次の職場も合わず、ようやく3社目で自分に合った職場を見つけることができました。このようなこともありますので、「1社目でダメだった…」と、産業医として働くのを諦めるのは早計ではないでしょうか。
ぜひ、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアといった転職エージェントに相談して、2社目でのリトライをしてみることをオススメしたいと思います。