「将来は産業医になる」とお考えの初期研修医の方もおられるでしょう。ですが、そのタイミングはと言うと、「しばらく臨床経験を積んだ後」という方が大半ではないでしょうか。
私は、「内科の臨床医を続けて専門医資格を取得し、ゆくゆくは開業を」と考えておりましたので、後期研修も半ばまでは全く産業医という選択肢を考えておりませんでした。ですが、後期研修を続けることができなくなり、退職する寸前に認定産業医の集中講座を受けたという次第です。
結局は初期研修2年+後期研修3年半、臨床経験は5年半ということになります。その後は産業医を続け、産業医歴の方が臨床医歴を超えています。
さて、タイトルの「産業医になるタイミングはいつが望ましいのか?」という問題ですが、内科医であれば少なくとも専攻医(後期研修医)になり、認定内科医資格程度は取得しておくことが望ましいと思われます。
その理由としては、実は企業の中には「臨床医としての経験」「資格」を採用の判断基準にするところが結構あるからです。書類選考では、様々な経歴の医師がふるいにかけられるわけですが、その履歴書がお粗末ですと、やはり面接試験に進むことができない可能性もあるわけです。
要は、産業医としての経歴を積む前段階として、臨床医としての経験・資格がないと採用してもらえない、書類選考すら突破できない可能性もあるわけです。そのため、「初期研修を終えてすぐ産業医に」というのは、あまりオススメできません。仮にもし採用されたとしても、転職の時に苦労する可能性もあります。
もし産業医になることをご検討されているようでしたら、臨床経験も積むことは決して無駄にはなりませんし、少なくとも何らかの「資格」を取得して履歴書に記入できるようにしておくようにしましょう。
ですが、私も産業医としての経歴をスタートした時点では、臨床経験に乏しく、資格も内科認定医資格程度しかなく、あまりとやかく言うことはできない状態でした。ですが、「リクルートドクターズキャリア[PR]」さんにお世話になり、常勤産業医になることができました。
私もそうでしたが、臨床医をやめざるを得ない事情がおありでしたら、まずは
などの転職支援会社にご登録いただき、ご相談されてはいかがでしょうか。