後期研修医/専攻医を辞めて「30歳で産業医になって困った」3つのこと

私は後期研修医(現在の専攻医)をドロップアウトする形で辞め、30歳になったばかりで企業の常勤産業医となりました。

こちらの記事に書いたように、当直、オンコール、深夜呼び出しはありませんし、時間外の電話もほとんどなし、というQOML抜群な労働条件に、当初はとても満足していました。

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しかし、一方で仕事を続ける内に「困ったなぁ…」と思うことも出てきました。今回は、そんな「30歳で産業医になって困った3つのこと」について書いてみたいと思います。

「若くして産業医になる」ことの弊害

アラフォーとなり、なおかつ産業医年数が上がってきて思うのですが、「この年で産業医になっていた方が、30代前半で産業医になるよりはやりやすかったのかな」と思います。

というのも、関わりの深い人事労務担当者、また面談に来る方もすべからく年配の方で、「周りは全員年上」という状況でした。この点、「世間知らずの若い医者が、会社のことなんか分かるのか?」と思っていた方も少なからずいたのではないかと思います。

若輩者で、医師としても、社会人としても経験が少ないということで、「面談で年配の人と、どのように話をしたらいいんだろう…」ということも悩んでいたように思います。また、問題解決のため、様々な部署や人に話をして働きかけて対処していく、ということにも躊躇いがありました。

「若くして産業医になる」ということで、軽く見られる・舐められる、(人見知りだと特に)コミュニケーションをとるのが難しいということはあるのかな、と思っています。

ですが現在は、周りも同年代か年下の担当者も増え、結果としてコミュニケーションを図りやすくなったなぁと思っています。この点、悩んでおられる先生もおられるかもしれませんが、年齢や経験が解決してくれるということもあると思います。

大先輩の産業医の先生にこうした悩みを相談したら「先生、年をとれば言いたいことも言えるようになるのよ」と言われました。やはり「時が解決してくれる」ということはありそうです。

人生経験・社会人経験の少なさ

会社には様々なライフステージの方がおられ、そうした方の悩みについて面談で向き合うことがあります。

結婚、妊娠・出産、子育て、病気を抱えながら働くこと、管理職ならではの苦しみ…などの問題は、やはりある程度の人生経験、社会人経験がないと共感して寄り添うということはなかなか難しいことだと思います。

その点、私も結婚、子育て、転職など、様々な経験をすることでようやく悩みに共感したり寄り添うことができるようになってきたと思っています。それにともなって産業医という仕事もより面白さが分かってきたように思います。年齢を重ね、人生経験を積むことで変わってくるというのも、また産業医の仕事の興味深さではないでしょうか。

「素直さ」に欠けていたことの問題

これも若さ故、若気の至りといった部分ですが、「素直さ」に欠けていたということがありました。

たとえば面談で、会社では常識的に使われていますが、私にとっては分からない専門用語が出てきても、素直に「それ、どういう意味です?」となかなか聞くことができませんでした。おそらく聞いてバカにされてしまうのでは、と思うことが怖かったのだと思います。

また、ある部署から「これって先生の見解として、どうなんですか?」と意見を求められても、まだまだ産業医としての知識・経験に乏しくて困ってしまったということがありました。その時は、自分なりに調べた範囲で回答しましたが、今振り返ってみると、的外れな回答だったなぁと思います。

このケースの場合も、素直に「分からない」と申し開きした上で、保健師や関係各所と話し合いを持ち、相談しつつ問題解決に当たるべきだったのではないかと思います(他に産業医はいない会社でした)。

この点は「人による」といった部分だとは思いますが、年齢を重ねて私もできるようになった部分かな、と思っております。

分からないことは素直に質問する、一人で解決できない場合は、しかるべき人たちを巻き込んでチームで解決するといった柔軟性が必要だと思います。

以上です。
ただ、上記も年齢を重ねることや、産業医として経験を積むことで解決できることだと思います。産業医にご興味があるということでしたら、ぜひ

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