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私が臨床医から産業医になるまでに失敗していた理由と成功に至るまでの経緯
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「仕事を辞めたい」と思っている時の本音【医師転職】
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最悪なタイミング・方法になってしまった私の転職活動【医師転職】
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をお読み下さい。また、この経験を元に、「臨床医をやめる」選択をとる上での反省を
「臨床医に向いていないからもうやめたい」と思った時に確認してもらいたい5つのチェックポイント
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【2024年版】「専攻医/後期研修医をやめて産業医」になろうと考えている若手医師へのアドバイス
私自身、最初から産業医を目指していたわけではありません。そもそもは内科の後期研修医になり、「まずは専門医資格を取得して開業しよう」と考えていました。ですが、その途中でドロップアウトし、そこからは産業医として働いております。だからこそ、同じよ...
に書いております。併せてお読みいただけますと幸いです。
退職後、なかなか常勤産業医として勤務開始することはできず、数ヶ月はスポットバイトで食いつなぐ生活を続けていました。この記事では、なぜ失敗していたのか、そして成功に至るまでの経緯について書いてみたいと思います。「産業医になりたい」と思われている方のご参考になりましたら幸いです。
特に産業医未経験の臨床医の方で、これから常勤産業医の転職活動を始めようという方にオススメです。
求人がほとんどなかった地元
「勤務するなら地元で」と思っていたため、当時住んでいた北関東の地域で常勤産業医の求人を探していました。ですが、その数はほとんどなく、ようやく見つけられた企業にとある人材紹介会社経由で応募しようとしましたが、未経験ということもありまして、書類選考前に「門前払い」でした。
そのため、「やっぱりいきなり常勤産業医になろうということは無理なのか…」「医師会や知人からの紹介じゃなきゃダメなのかな」と思って、諦めていました。
当時はあまり分かっていませんでしたが、そもそも常勤産業医は社員数1000人規模の大企業でないと雇っているところはほとんどなく、そのような企業はあまり北関東の片田舎ではほとんどなかったのです。
逆に言えば、東京・横浜などの大都市圏では産業医を募集している企業は結構あり、そちらに通勤可能エリアを広げることで、転職のチャンスは格段に広がります。
以前、登録した人材紹介会社からの電話
バイト生活をダラダラと続けていたところ、以前に登録したリクルートドクターズキャリアから電話がありました。
療養型病院に転職しようとして、以前お世話になったのですが、結局は内定辞退をしてしまいました。それっきり連絡をとることはなかったのですが、「その後、転職活動の様子はいかがでしょうか?」と聞かれました。
その時、「実は産業医への転職を考えているのですが、なかなか上手くいかなくて…」と正直に打ち明けたところ、転職エージェントに「そうですか、では求人をご紹介させていただいてもよろしいですか?」と提案され、拍子抜けしてしまいました。
「未経験の自分が応募できる求人なんかない」と思い込んでいたのに、求人を紹介してもらえるとは思えなかったため、とても驚きました。そこで、「希望エリアを広げる必要がある」ことを教えてもらい、求人を紹介してもらいました。
一社目でラッキーな展開
それでも未経験ということがネックとなり、応募できたのは一社でした。迷わずそこに履歴書を送り、後日に採用面接を受けることとなりました。
一次面接は、リクルートドクターズキャリアの転職エージェント同席で受け、無事に二次面接へと駒を進めることができました。
一次面接では、人事総務部の課長と保健師が担当しており、二次面接は人事総務部の部長と話をすることになりました。結果、なんともラッキーでしたが、一社目で内定を得ることができました。
二回目、三回目の転職で分かりましたが、産業医の転職では落とされることも珍しくはありません。一社目で内定が出たのは、本当にラッキーだったと思います。
内定が得られた要因とは
おそらくですが、内定が得られた要因としては、
・年齢が30代前半と若く、報酬が低く抑えることができる。
・引っ越しも可能であり、通勤費も低く抑えられる。
・ベテラン保健師が常駐している企業であり、産業医未経験でも受け入れが可能だった。
・禁煙活動を推し進める企業であり、非喫煙者であることや禁煙にまつわる科にいたことが好印象だった。
ということだったと思います。
また、すでに他の産業医が働いている企業では、「現在、勤務している産業医や保健師などの年齢との兼ね合い」に配慮して、「30代の男性産業医がいい」といったところもあります。
産業医未経験のドクターが内定を勝ち取るために
もし、なかなか産業医への転職活動が上手くいかないということでしたら、
産業医未経験の医師が「一社目の壁」を超えるために必要なことまとめ
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にも詳しく書いておりますが、以下のようなことを試してはいかがでしょうか。
・通勤可能エリアを求人の多い東京などの大都市圏にまで広げる。
・「未経験可」としているような、産業医やベテラン保健師が複数名いる企業へ積極的に応募する。
・「未経験」の内は、経験を積むことを優先させ、希望条件、たとえば年収、勤務日数や勤務時間について妥協をすることを検討する。
・求人数自体が少ないシーズンはあるため、求人数が増えてくる時期(特に11月~1月)まで待つことも必要なことはある。
二回目、三回目の転職はあまり上手くいかずに落ち込むことがありました。ですが、後期研修医をドロップアウトしたような私でも転職はできましたので、諦めずにトライし続けることが肝心だと思います。
なお、認定産業医の資格取得もこれから、という方でしたら、
産業医になる(常勤産業医として働く)ために必要な流れと押さえておきたいポイント
臨床医から「そうだ、産業医になろう」と思っても、すぐになれるものではありません。そこにはいくつかのステップがあり、ある程度の「壁」を超えていかねばなりません。この記事では、産業医未経験の方を対象に、「常勤産業医として働く」ために必要な流れと...
も併せてお読み下さい。
産業医になろうとお考えの若手ドクターへ
上記の通り、私は後期研修をドロップアウトする形で産業医になりました。その経験がありますので、同じような道を辿ろうとしている方の気持ちは痛いほど分かります。
そうした若手医師のためへのアドバイスを、
【2024年版】「専攻医/後期研修医をやめて産業医」になろうと考えている若手医師へのアドバイス
私自身、最初から産業医を目指していたわけではありません。そもそもは内科の後期研修医になり、「まずは専門医資格を取得して開業しよう」と考えていました。ですが、その途中でドロップアウトし、そこからは産業医として働いております。だからこそ、同じよ...
にまとめております。もし現在、産業医になることを検討中ということでしたら、ぜひご参考にしていただけますと幸いです。
なお、「会社や会社員のこと、全然分からないけど産業医になって大丈夫?」とご不安ということについては、
「会社や会社員のこと、全然分からないけど産業医になって大丈夫?」という質問に産業医が答えてみる
知人の医師から、「俺は会社勤めもしたことはないし、会社員の家庭で育ったわけでもない。そんな会社や会社員のことが産業医になっても大丈夫なのか?やっていけると思う?」と質問をされました。この点、私も会社勤めをしたこともなく、また両親とも会社員で...
に記事を書いておりますので、お読みいただければと思います。