産業医として「社員の認知症相談」が増えていることに思うこと【産業医マニュアル】

私が常勤産業医として勤務している企業では、定年後の再雇用(中途採用)という方が多いため、比較的社員の年齢層は高い方であると思われます。

そこで、「仕事がなかなか覚えられない社員がいる」「お客様の対応していることをたびたび忘れてしまい、クレームを言われている」「現場への道を覚えられず、何度となく忘れる」などなどこうした相談を受けるわけです。

やはり認知症の問題となってきますと、ご本人のプライドに大きく関わる問題ですので、そこに十分配慮した上で、ご本人と面談をするわけです。その中で、「ここで簡単な検査を…」と、長谷川式簡易知能評価スケールをやってもらいます。

その中で、実際に「認知症が疑われる」という結果の方もおられ、近所に神経内科ないし精神科に紹介するということもしております。

今後、さらに高齢化社会が進んでいくと考えますと、産業医として「認知症の相談」はさらに増加していくことになるかもしれまんね。実際、以前の会社でも同様の相談は受けており、やはり受診してもらうこととなっていました。

この認知症の問題、管理職レベルの方でも疑われることがあり、その場合は対応としては慎重かつ会社側と密に相談しつつ行っていく必要があったりします。また、「どの程度なら就業できるのか」という問題もあり、その点もなかなか判断が難しいところです。

こうした問題、やはり元精神科の産業医の先生方は得意とする方もおられるようです。もし産業医という仕事にご興味がありましたら、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアといった会社の転職エージェントにご相談いただいてはいかがでしょうか。

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