熱中症対策の手薄になる「短時間アルバイト」こそ注意すべき理由【産業医マニュアル】

私が産業医として勤務する企業では、「午前中の3~4時間だけ、清掃のアルバイトを行う」という方がおられます。外で清掃作業、草むしりなどを行う方々ですが、午前中とは言え、炎天下の中での作業となります。

ただ、こうした方々、「午前中だけだから」という理由で休憩施設があるわけでもなく、「日陰で休む」といった対策したとられていません。実際、話を聞いてみると過去にこのアルバイトを行っている方が熱中症で救急搬送されているとのこと。

「短時間アルバイトだから」という理由で、どうやら熱中症対策が手薄になっているようでしたので、改めて対応について話し合いを行うこととしました。私としましては、

・ソーシャルディスタンス(フィジカルディスタンス)をとった上で、できるだけマスクを外すようにし、こまめに水分摂取を行う。

・休憩場所の見直しを行い、できるだけ涼しくエアコンの効いた場所で休めるようにする。

・健康状態のチェックを行った上で業務を開始し、業務中にも状態の確認を行う。体調不良時に、受診ができる病院などをあらかじめ確認しておく。

といったことを提案しました。特に休憩場所の見直しについては強く見直しを行っていただくよう依頼しております。

これからまだまだ熱い時期が続きますので、くれぐれも熱中症対策に抜かりのないようにしたいところです。

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