以前、「元内科医と元精神科医、産業医に向いているのはどっち?」にも書きましたが、内科系産業医、精神科系産業医にもそれぞれ一長一短があり、産業医業務にはある種「特殊性」があり、産業医未経験であればあまり変わりはないと書きました。
ただ私自身、内科医でありながらも精神科に興味があり、初期研修医時代に結構真面目に研修していたということが、現在に生きているのはたしかです。「いろんな科の分野、医学全般に興味がある」という点は、産業医になる上で有利であると思われます。
最近ですと、メンタル疾患の相談だけでなく、婦人科系疾患の相談や泌尿器科系、呼吸器内科・循環器内科・神経内科疾患の相談も請け負っております。
もちろん、高度な専門知識はありませんが、「現在の症状で、どのような鑑別診断をすべきか」「現在、通院中の病気に対して、就業上の注意点や措置として、どのようなことを検討すべきか」といったことを考えていくことは、やはり色んな疾患に興味があると、調べることも苦ではなく、業務しやすいと考えられます。
もちろん、最近ではメンタルヘルス相談も多く、「精神科医だったらなぁ」と思うこともありますが、最近ですとそれほど大変な思いをしなくて済んでいます。やはり、経験値というのは産業医をする上でも重要ですね。
もし初期研修医中に、すでに産業医になることを考えているようでしたら、ぜひ色んな科をローテートする上で、さまざまな経験・知識を得ておくことをお勧めしたいと思います。
「[2019年版]認定産業医になるために必要な50単位が一気に取得できる講習会(研修会)一覧・スケジュール」などとご参考にしていただき、単位取得後、常勤産業医になることをお考えでしたら、
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