「尊敬する医師=目指すべき医師」ではない理由

m3.comで、「総合診療・徳田氏が医学生にキャリア開拓の“コツ”を伝授、医学連・第35回全国大会で講演」という記事が掲載されていました。

そのなかで、
「(道しるべになるような)メンターを見つけよう。一人でも、多くてもいい。そしてロールモデルを見つけよう。故人でもいい」という一文がありました。

そこで私が強く思うのが、「尊敬する医師=目指すべき医師」ではないということです。以前にも書きましたが、私も含め、滅私奉公で働き続けることができないという人もいるのです(「滅私奉公」で働くことができない医師もいるのです)。

もし無理して働き続けますと、必ずどこかで無理が生じます。その結果、潰れてしまうということにもなりかねません。

尊敬できる医師と、目指すべき医師像(目指せる医師像)には乖離があります。そこを理解していませんと、辛い人生を歩むことになるのではないでしょうか。

理想に燃えることは素晴らしいと思います。ですが、無理をし続けることはやめるべきであると思います。

もしその点に気づいて「別の道を歩もう」と思っている先生方がいらっしゃったら、ぜひ転職をご検討してみてはいかがでしょうか。私も内科臨床医から産業医という別の道を歩み、現状に満足しています。

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