医療系コンサルタントとは、クリニックや病院などの医療施設を対象として再建や改革、再編成などのコンサルティング、または企業での健康経営支援などを主に行うコンサルタントとここでは定義しますが、臨床医からこの医療系コンサルタントへの転職は実際のところどうなんでしょうか?
こうした医療系コンサルタントの大手「MEDIVA」の募集要項(メディヴァ採用サイト)を見ますと、まず年俸制で1,000万円~1,400万円+業績連動賞与 年2回の報酬となるとのことです。
業務内容としては、
・コンサルタントとして、世田谷区用賀(本社)及び国内外クライアント先(医療機関、企業等)
・医師として、医療法人社団プラタナスの分院(外来・訪問診療)、クライアント先医療機関(外来・病棟・訪問診療)
となっており、主にこの2つの業務を担当するようです。「医師兼コンサルタント」として業務ができるようです。
さて、こうしたコンサルタントとしてのキャリアですが、MEDIVA退職後は、「独立起業」「臨床医に戻る」「開業医」といった道を辿っているようです。コンサルティングを学ぶことによって、経営についての知識・経験を習得することができ、自ら経営者にといったキャリアアップが考えられるでしょうか。
結局のところコンサルタントとして長く在籍する、という目的での入職ではなく、「退職後」を見据えて学び・経験を積みに行くといった意味合いが強いようにも思います。それを承知で飛び込むかどうか、といったところでしょうか。
こうしたことから、「コンサルタントになる」という強い意志を持って入職するのであればオススメかと思いますが、「臨床に疲れてしまったから」「臨床医であることに嫌気が差したから」といった逃避型の転職をすることでは、あまりオススメできないと思います。
臨床から離れたいということでしたら、産業医や社医などの道もあります。さらに言えば、そこから長くそうした道を歩んでいくことも可能です。また、臨床医を続けながら当直回数を減らす、残業を減らす意味での転職も可能だと思います。
もしそうしたキャリアチェンジや転職をお望みということでしたら、私も臨床医→産業医への転職でお世話になりました「リクルートドクターズキャリア[PR]」や、その後の産業医転職でお世話になりましたエムスリーキャリア」といった人材紹介会社にご相談されてみてはいかがでしょうか。