医師の採用面接というと、多くは院長もしくは科長/部長、事務長級の人事担当者といった方とお話をすることになります。その「面接官」たる人々は、様々な観点から応募者を見ていると思いますが、中でも人柄という観点から、どう見ているのでしょうか。
どんなに専門科に造詣が深く、技量があったとしても、人柄の判断が邪魔をして採用されない-そんな事態を避けるべく、以下のような3つのポイントのご注意いただければと思います。
1) 信頼がおけそうか
雇用関係を結ぶ上で、やはり信頼関係がしっかりとしていないと、なかなか入職させてはもらえません。信頼がおける人物かどうか、というのも非常に大事な点です。
たとえば、面接の中の短時間で意見がブレたり、矛盾していたりすると、「この人、どうなんだろう?」と疑問を持たれてしまいます。できることならば、聞かれそうなことについては、しっかりと質疑応答のリストを用意しておき、どのような答えを行うのかといったことは考えておきましょう。
また、勤め先の悪口や患者さんに関する話をぺらぺらと喋るような人は、信頼されにくいです。ご注意ください。
2) 公平・公正な人物か
偏見を持って物事を見ないということも重要です。多様な考え方があることを認め、柔軟なものの捉え方をしていない人ですと、「スタッフと衝突するんじゃないか・・・」「こちらの意見を、聞いてはもらえないんじゃないか?」などと思われるかもしれません。
そこで、何かと決め付けるような見方ではなく、物事を公平・公正にとらえ、語れるかどうかというのも、重要なポイントです。一方的に非難するようなことはできるだけ避け、様々な視点から物事を語れるようにしましょう。
3) コミュニケーション能力
最近では、スタッフとのコミュニケーションがしっかりとれる医師を求める医療機関も増えています。意見に耳を貸さなかったり、独善的な考えで診療を行っては欲しくないということですね。
アドバイスに耳を傾け、伝えるべきこと、相談すべきことはしっかりと話すことができる。そういったコミュニケーション能力に長けているかどうか、温和で話しやすい雰囲気があるかどうか、といったことが見られています。
以上です。
ぜひとも上記のような点にお気をつけいただき、採用面接を乗り切っていただければと思います。