私が常勤産業医として勤務している企業では、「時間外の電話が頻繁に鳴り、呼び出しも時にある」という社員が一定数います。その方たちに聞くと、「電話が鳴ってないか、家族と過ごしていても気になって頻繁に見てしまう」「電話が鳴るのではと気が気じゃなくて休日もゆっくり休めない」とのこと。
私も振り返ってみると、やはり臨床医時代は休日も「電話が鳴るのではないか」「呼び出しがあるのではないか」と、市外に行くのも心配になってしまいました。重症の患者さんが入院しようものなら、「いつ電話がかかってくるか…」と心配で寝付けないなんてこともありました。
産業医になった現在、時間外の電話もなければ、呼び出しもありません。まさに「枕を高くして寝られる」状況であり、休日の外出も気兼ねなくできます(夜の晩酌の習慣もついてしまいました…)。
恐らくですが、産業医になった一番の恩恵は「時間外の電話・呼び出し」がなくなったことかな、と改めて思います。不安な心持ちで休日を過ごさなくていいというのは、とても生活の質を上げてくれることだと思います。
この点、臨床医時代はあまり気づけていませんでしたが、「時間外の電話・呼び出し」がとてもストレスになっていたのだな、と今振り返ってみると分かります。ただ、産業医だけでなく、臨床医でありながら「時間外の呼び出しなし」あるいは「当直・オンコールなし」といった求人はあります。
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