私が以前、勤務していた企業で、書類選考を通った候補者が「適性検査」を受けることになったと聞きました。短期間に産業医が入れ替わりする(私もその内の一人でしたが)ので、どうやらそれを食い止めるべく、適性検査が導入なった、という背景のようです。
他にも、求人紹介会社で求人を見ていると、「面接前に適正検査あり(Webにて受験)」といったことが記載されていました。

適性検査とは?
適性検査で有名なのは、「SPI」がありますね。リクルートマネジメントソリューションズが開発したシステムで、「Synthetic Personality Inventory」の略だそうです。
さて、このSPIでは何を見ているかと言えば、大きく分けて「能力検査」「性格検査」であり、「能力開発」では言語(言葉の理解能力、読解力)/非言語能力(数的処理や論理的思考力)を見ていて、性格検査では、日頃の考え方や行動、会社への適性などを見ているそうです。
たしかに、採用面接だけでは把握しきれない部分などもあり、こうした適性検査を利用することでより深く候補者の選定ができる、といった狙いが企業側にありそうですね。
適性検査が行われる背景
冒頭でも少し触れていますが、やはり「産業医が短期間でやめてしまって、採用に手間やコストがかかってしまっている」といったことで、「面接だけには頼らず、適性検査もやってみよう」ということで導入をしているということもあるでしょう。
あるいは、すでに産業医だけではなく、社員を採用する際にも実施しており、「適性を見るのに効果がある」と実感して、「産業医にも導入しよう」という考えということもあるかもしれません(そもそも、産業医の採用にだけ使用する目的で、適性検査導入が行われるなんてことはないでしょうし)。
いずれにせよ、特に大手で社員の採用に適性検査を実施している企業では、今後「産業医の採用にも適性検査を実施する」というところは増えてくるかもしれませんね(というより、現に利用している企業は出てきています)。
「適性検査なんか受けたことないから不安…」ということでしたら、やはり事前に応募しようとしている企業が実施しているかどうかをあらかじめ聞いておくことが望まれます。
リクルートドクターズキャリア[PR]や、医師転職ドットコム[PR]
などの求人紹介会社に求人紹介を受けるということでしたら、あらかじめ「適性検査とかあります?」といったことを質問しておくとよろしいのではないでしょうか。

