産業医の採用面接における一般的な流れとチェックされるポイント

産業医の採用面接も、基本的には採用担当の社員や役員が行うため、会社員の中途採用における面接と同様に行われることが多いように思われます。

一般的な病院での面談ということになりますと、志望動機、経歴・臨床経験などをチェックすることで「あとは結果の連絡をお待ちください」といった流れが多いように思われますが、産業医の採用面接はそれとは異なります。

今回は、改めて産業医の採用面接における一般的な流れとチェックされるポイントについて書いてみたいと思われます。

1) 入室・挨拶:まずは挨拶を行い、ここで身だしなみや立ち居振る舞い、言葉遣いなどについてのマナーをチェックされます。

2) イントロダクション:本格的な質問の前に、雑談風な軽い会話が行われます。ここで、コミュニケーションがとりやすいかどうかをチェックされます。

3) 職務面での確認:自己紹介、経歴、志望動機の確認がここで行われます。それに伴って、実務がどの程度できるかといったレベルの把握をすることが多いです。

質問例としては、「今までの経歴についてご説明下さい」「前職での仕事について説明して下さい」「弊社を希望された理由は?」「前職を退職されようとしている理由は?」などがあります。

4) 人物・キャラクター・適性の確認:社風に合うような人物なのか、一緒に働きやすいキャラクターなのか、保健師や人事労務担当者と協調して働くことができる人物なのかといったことがここで見られます。

質問例としては、「医学には詳しくない人事労務担当者と働くことになりますが、それは問題ありませんか?」「前職の企業とは業種が異なりますが、問題ありませんか?」「人事労務担当者や保健師さんと、今までどのように仕事にあたってこられましたか?」などがあります。

場合によっては、「お酒は飲まれますか?お酒の席はお好きですか?」などと質問されて、話しやすい人なのかどうか見極められることもあります(お酒がたとえ飲めなくても、「酒席の雰囲気が好きです」といった回答が望ましいと思われます)。

5) 企業の説明、条件面での確認:どのような企業なのか、どんな子会社・関連会社があるのかといった会社概要などがここで説明されます。また、通勤経路、希望勤務日数、勤務時間、希望年収の確認などが行われます。

6) 勤務可能かどうかの確認:上記の条件面を踏まえた上で、実際に勤務可能なのかどうかの確認が行われます。二次面接であれば、入職可能な時期についても確認されることが多いです。

7) 逆質問:企業側に対し、「何か質問がありますか?」といったことを訊かれます。「特にありません」というよりは、ぜひ質問を用意しておき、逆質問をしておきたいところです。

8) 面接終了:結果がいつ頃までに連絡されるか、どのような方法で連絡されるかといったことが知らされ、退室となります。最後もしっかりと挨拶しておきましょう。

以上です。
今までの経験上ですが、病院の採用面接などに比べ、やはり質問数や面接時間はかなり長いと思います。集中力を切らさないよう、しっかりと一つ一つの質問に答えたいところです。

もしこうした面接にご不安があるようでしたら、ぜひ転職エージェントへ事前に相談しておきましょう。私も初めての面接では非常に不安でしたので、「リクルートドクターズキャリア[PR]」さんにアドバイスをもらっていました。

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