私は過去に3回の転職(勤務医→産業医で1回、それから産業医での転職を2回)経験しているわけですが、1回目、2回目は今振り返っても「よく転職できたな」と思うぐらい滅茶苦茶な転職活動をしていました。
特に1回目は、転職活動とも言えないような行動をとっており、「随分と遠回りをしてしまったな」と思います。そのため、若手医師の貴重な期間を、なんとも無駄に過ごしてしまいました。
同じ轍を踏んで欲しくないということもあり、「こんな行動は避けるべき」という3つのポイントについて今回はお知らせできればと思います。
NG行動1 退職してから転職活動
転職をする上で、「次の転職先が決まったら退職する」ということは基本かと思いますが、私は「退職してから転職すればいいや」などと考えて、後期研修医として勤務していた病院を辞めてしまいました。
「もう勤務医として働いていたくない」という気持ちばかりが大きくなり、突発的に辞めてしまった、という形ではありますが、やはりこれは避けるべきであったと思います。というのも、それからの転職活動というのが全くもって上手くいかなかったため、無駄に「無職期間」を長引かせてしまったわけです。
バイトは少ししていましたので、細々とは給与はもらっていましたが、それでも「働いていない、お金が入ってこない、ヤバイ！」と焦りばかりが募るのは、転職活動においてもマイナスでしかありません。
NG行動2 目的なき転職活動
実は、産業医に転職する前に、私は「他の病院に内科医として転職」することを考えていました。実際、その転職活動をしており、内定をもらっています。
「これは首尾よく上手くいった」と思って、医長に「転職するので退職します」と伝えたところ、「そんな転職、上手くいくわけがない」「専門医資格も持たず、今、ここで挫折するような奴は将来どんな目に遭うか考えてみろ」などと言われてしまいました。
結果、反論するどころか、私は「…それもそうだよな」などと思ってしまい、結果、内定を辞退しています。なぜそこですんなり翻意してしまったかと言えば、やはりその転職を真に望んでおらず、「とりあえず今の職場から離れたい」といった単なる逃避行動だったからであると思います。
その転職はどのような目的があり、どのような条件で転職をしたいのか。その「軸」となる部分がないと、私のようなことになってしまいます。目的をしっかりと持って転職活動をするということはやはり意識した方がよろしいかと思います。
NG行動3 でたらめな我流での転職活動
そもそも転職の経験もなく、「我流」で転職活動をするのはおすすめできません。上記の通り、私は退職をした後に「転職活動でもしようか」と思って、おもむろに始めたのは「近所で常勤産業医の求人はないかな」とネット検索することでした。
思い切り転職シーズンから外れた時期で求人もほとんどなく、さらには関東の片田舎に都合よく、未経験者を雇ってくれる企業はありませんでした。そのあたりの事情もよくわからず、「まぁ、そのうちに求人が出てくるだろ」と思って検索を繰り返していました。
それで都合よく求人が出てくるわけでもなく、無駄な時間を過ごしてしまっていました。特に経験もなく、知識もない初めての転職活動であれば、やはり大人しく転職エージェントなどのアドバイスを仰ぐべきです。
私の場合、
リクルートドクターズキャリア[PR]に相談したところ、すぐに求人紹介をしてもらえて、すんなりと内定をもらえることになりました。上手くいかなかった場合は特にですが、すぐに相談をする、ということが大事であると思った次第です。
