臨床医の転職とは異なる「産業医独自」の求人選びでのポイント

産業医への転職を初めてしようとお考えの際、求人選びでまずつまずく可能性があります。「年収・週の勤務日数・勤務時間・福利厚生」などは勤務医での転職と同様かとは思いますが、大きく異なる点があります。

この異なる点をしっかりと押さえることが産業医の転職活動では非常に重要なポイントとなります。求人票を見て、そこに記載されていることもありますが、書いてない場合は転職エージェントに問い合わせをした方がよろしいかと思われるポイントです。

今回はそんな勤務医の転職とは異なる、産業医独自の求人選びでのポイントについて書いてみたいと思います。

社員数・産業医・保健師

企業によって、在籍している産業医の数、そして保健師の数はバラつきがあります。それは、その企業の社員数に大きく左右されます。

基本的には、1000人以上の社員数であれば1人、専属産業医を置かねばならないとなっておりますが、3001人以上の企業ですと、2人以上の産業医が在籍していることになります。

もちろん、それ以上の超大企業も存在しているわけで、それにともなって産業医数も増えていくことになります。保健師もまた、やはり社員数によって増減するわけです。ですので、確認しておくべきはまず「在籍している産業医・保健師の数、社員数、自分が担当するエリアの社員数(子会社、関連会社を含む)」といったところはぜひ確認しておきましょう。

最初の内は、先輩産業医のいる大企業がおすすめですが、慣れてきたら「産業医一人体制のところが人間関係的にも楽でいい」ということもあります。このあたり、産業医の数、保健師の数というのは働きやすさに関わってきますので、チェックしておいた方がよろしいかと思います。

担当する支社、関連会社の数や位置

企業の規模によって、担当する支社・関連会社の数も結構変わってきます。私が勤務していた企業では、基本的には本社勤務ですが、4~5社ほどは関連会社を担当しておりましたので、「午後はその会社に出張して安全衛生委員会、職場巡視」を行っていました。

立川、町田、横浜…と結構大変でした。ですので、入職前にどのぐらいの数なのか、どの場所に出張するのかといったことはぜひ調べておきましょう。

特に全国規模の大企業となってきますと、「月曜・火曜は都内の本社勤務、残りの曜日は横浜などの関東エリア」などといった勤務体制となることもあります。「本社だけで勤務」というところもありますが、それとは逆にほとんど毎日のように近県に出張、なんてこともあります。このあたりの事情について、採用面接で聞いたり、転職エージェントに問い合わせてぜひ聞いておきましょう。

特に本社や自宅から遠いと移動するのが大変です。しっかりと数、位置を把握して入職するようにしておく方がよろしいかと思います。

給与制度

入職した段階から給与が固定となっている企業もあれば、毎年昇給していく企業、あるいは「働きぶりを評価」することで給与が変わってくる企業もあります。それぞれメリット・デメリットはあると思いますが、このあたりはしっかりと意識した上で入職しておく方がよろしいかと思います。

固定給ならば、昇給しない代わりに煩わしい業績評価などがない。昇給する場合、入職直後は給与が低めに設定されている可能性があります。また、働きぶりを評価といった場合、高評価になる可能性になる一方、逆に自分の予想を下回ることもあります。

また、年収についても「1000~1300万円」などと表記されており、「え?実際、どれぐらいもらえるの?」と思われるかもしれません。

「医師10年目 1100万円」などといったモデルケースが掲載されているところもありますが、書かれていないところもありますので、その場合は転職エージェントに相談したり、あるいは採用面接の際にすり合わせをしていくことになります。

以上です。
求人紹介をしてもらえることもさることながら、転職エージェントに相談をしておくメリットは、こうした「求人票に載っていないことを聞ける」という点にあると思います。エントリー前にぜひ確認しておきましょう。

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