産業医のバイト事情-10年近く働いていた非常勤外来バイト先を失った理由

私は元内科医ということもあり、本業である産業医の他に、内科の非常勤外来でバイトをしています。ですが、そちらの働き口を失いました。

突然バイト先を失い、結構ショックではありますが、どのような心境なのか、どんな理由で失ったのか、そして今後どう対処していくのかを含め、備忘録的に記事に残しておきたいと思います。

そういえば、常勤先は契約打ち切りになっていることがありますが、バイト先は初めてです。ですので、今回の記事に顛末や心境を記しておきたいと思います。

病院に押し寄せる「変化」

やはり変化をひしひしと感じたのは、コロナ禍です。発熱外来を別として、外来を受診する患者さんが大幅に目減りしました。結果、「午前中は結構患者さんがいても、午後の患者さんはほとんどいない」というような状態が続いていました。

結果、「午後の時間を減らすか、あるいはお辞めいただく必要もあるかもしれません」と事務方から言われていたこともあり、その予兆はある程度あったというのが正直なところです。

非常事態宣言も解除され、コロナも5類へと移行したといった流れもありますが、それでも患者さんの数は思うように増えず、「あ、これちょっとまずいかもな」と思っていたところ、また新たな変化が起きました。

常勤医の増加、非常勤医の減少

昨今の流れですが、「常勤医を増やして非常勤医師を減らす」ということが各地の病院で行われており、同様のことが私の勤務先でも起きていました。常勤医が増え、結果「非常勤を減らす」という段階になり、私の肩たたきが行われたということになります。

事務方からの言葉で、「あ、これは本当にまずいかもな」と思った次第です。常勤医、そして非常勤も医局からの派遣が多くなり、さらに危機感は強く感じてた中でのことでした。

事務方に休憩中、話をされました。「長年お勤めいただきましたが…」という時点で、大体、察しがつくわけですが、やはりショックなものはショックですね。

辺鄙な場所で、電車やバスを乗り継ぐ必要がある。周りには飲食店も乏しい。昼食はコンビニで調達するよりほかはない…なんてところでしたが、それでも長らく通ってくれていた患者さんもいれば、顔見知りのスタッフもいるわけで、愛着がないとは言えない場所でした。

ショックへの対処法

こうした時、一番の悪手は「一人で気持ちを溜め込む」ことです。陰々滅々とした気持ちで、負のスパイラルに入らないように、妻に早速報告し、「次のバイト先を探そうと思う」と伝えました。

妻も家計へのダメージがあるとは知りつつ、意外とすんなりと受け入れて「しょうがないよね」と晩酌に付き合いつつ話しを聞いてくれました。おかげで私も大分スッキリして、「よし、次のバイト先だ」と動き始めることにしました。

どうせ言わなければならないことであれば、早めに言ってしまうのが一番です。ヘタに引き伸ばしていいことなんかありません。

やはりなかなか「クビになった」とは言いづらいものですが、どのようなプロセスで、そしてどのような原因があってそうなったのかしっかり説明すれば納得してもらえるものですね。

今後の方針

実は、事務方の通達がある前に、虫の知らせを感じてか、エムスリーキャリア経由で求人にエントリーしていました。

「産業医で、内科外来のバイト先を探すのは苦労するかな?」と思っていましたが、トントン拍子に話が進んでいます。このまま順調にいけば、切れ目なくバイトを続けることができそうです。

早めに動き出しておきますと、良いタイミングで次のバイト先へと移行することもできますので、「危なそうだな」といった虫の知らせが合った場合は、すぐに「次のバイト先を…」と探しておくことが必要ですね。

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