転職をする上で、「年収をアップさせたい」「残業を減らしたい」「当直回数やオンコールの回数を減らしたい」といった条件は真っ先に確認するかもしれませんが、一方で、「長く続けられるかどうか」という観点は見落とされやすかったりします。
というのも、年収や当直・オンコール回数などは求人票にもおおよそ書いてあったり、面談の場ですぐに確認できるものなので分かりやすいですが、「長く続けられるかどうか」というのはその人次第ということもあり、評価が難しいという問題もあります。
自己分析と求人先の評価
「長く続けられるかどうか」を判断するには、自分自身がどのような環境や業務内容・量であれば働きやすいか、把握しておく必要があります。つまりは、自己分析をしっかりと行わなければならないというわけですね。
この点、現在勤務している職場にどのような不満を感じるのか、どのように変われば仕事しやすいのかということを考えると把握しやいかもしれません。
その上で、応募しようという求人がどのような業務や環境であるのかを知るということになります。これは、実際に見学にいったり、採用面接を受けに行ったり、あるいはリクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの求人紹介会社などを経由して紹介されていたら、転職エージェントに教えてもらえることができます。
ある程度は経験も必要
私もそうでしたが、初期研修→後期研修と同じ病院で勤務していたりすると、他の施設を全く知らないため、「どのような職場ならば働きやすいのか」という比較ができなかったりします。
そのため、やはり「一度の転職で成功する」とはいかない可能性もあり、その時は「しばらく我慢して勤務して、次の転職に失敗を活かそう」と前向きに考える必要はあると思います。
実際、私も3度の転職を繰り返してようやく自分に向いている職場が分かるようになりました。ですので、ある程度の転職の経験は必要になると思います。
入職時の「変化」にも注意
ただ、最初は「働きやすい環境だな」と思ったとしても、働いている内に待遇や業務内容・量が変化することもありますし、同僚や上司が辞めて新たな人間関係の中に身を置くということになりますと、また働きやすさというのは変化する可能性もあります。
これがまた難しいところで、働いている内に「うわ、なんか前と変わってきてしまったぞ」と感じるかもしれません。それに上手く適応できればいいのですが、それが難しいという場合は、また別の職場を探す必要もあるかもしれません。
ですから、「入職した段階で大きく人間関係や環境が変化しないかどうか」もまたしっかりチェックしておく必要があると思います。