患者さんの気持ちを理解することにおいて、「ドクターが病気で苦しむ経験」に勝るものなし

私自身、あまり病気になることもありません。たまに大風邪を引いたり、胃腸炎になってしまうことがありますけどもね。

ですが、最近の話ですが、「咳喘息」になってしまいました。産業医の研修を受けに行ったところ、周りでゴホゴホと咳をされてしまい、結果、風邪を引いてしまいました。そこから2~3日寝込んだ後ですが、咳が止まらずに夜に起きてしまうという症状に悩まされました。

不眠にもなるし、声がかすれて喋ることもままならないし。「たかが咳」とバカにはできず、本当に苦しい思いをしました。幸いにして、シムビコート吸入とセレスタミン、メジコンを含む内服により、2週間ほどで全快しましたが、その2週間は地獄のような苦しみです。

というわけで、私も呼吸器内科外来を受け持つ身ですので、咳喘息/気管支喘息の患者さんにはとても親身に診療できるようになったと思います。「本当につらいよね」と思わず口に出てしまいますしね。さらには、シムビコート吸入で嗄声、手指振戦、動悸といった副作用も初めて経験し、貴重な経験です。

まぁ、病気にならないことに越したことはございませんが、こうしたきっかけで転科するドクターもいるんじゃないだろうか、と思った次第です。もし私がうつ病にでもなろうものなら、改善した後に「この経験を活かそう」と思うかもしれません。

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