Medpeerの「産ラボチャンネル」にて、「ストレス者面談で話されるのは企業の愚痴…どう答えればいい?」という相談に対して中央大学ビジネススクール 真野俊樹教授が回答しておられました。
回答の要旨としては、
・基本的には「傾聴」を行い、返答をメインでは考えない。
・一部の社員は、高ストレス者面談を利用して労働環境改善を行おうと考える人もいるので、会社側へ連携する時はその意図を「大袈裟に言ってるようではあるけれども」などと、ややフランクに伝えることも手である。
・傾聴を行うことで、大半の社員は高ストレス者面談で満足してもらえるので、対応策を産業医自ら考えなければならないことは少ない。
というようなことを語っておられました。
「愚痴」とは捉えずに
高ストレス者面談を担当しておりますと、まさしくこのようなことが実情かな、と思われます(特に、傾聴・共感メインで対応することで社員は満足するといった点)。
また、「愚痴」と捉えると聞いてるのも辛くなりますが、同じような悩みを抱えているような社員さんも結構いたりしますので、そのようなことを知る上での「情報収集」として話を聞いておりますといいかな、と私としては思います。
実際、同じような業務携わっている方の話を聞いていると、共通した大変さだったり悩みというのが出てくるので、「ああ、それって大変らしいですね。他の方もおっしゃってましたよ」と相槌を打つこともできます(また一から話を聞かなくて済む、話をショートカットできるという利点もあります)。
会社側への連携について
産業医と会社(特に人事労務担当者)の関係にもよると思いますが、産業医の意見を「重く受け止めすぎてしまう」というようなこともあるのかな、と真野先生の話で思いました。
過剰反応をしてしまわないように、社員さんの深刻さなども含め、「フランクに」伝えることも必要なこともあり、また、伝える上では人事労務担当者との関係性(ざっくばらんに話せる関係)も大事だな、と改めて思いました。