産業医面談を実施していると、少なからず「困った社員」「個性的な社員」に対応せざるを得ないことがあります。そのとき、どのように対応すべきかについて書いてみたいと思います。
もちろん、全てにおいて対応できるとは思いませんが、「手数の内の1つ」「心得の1つ」とでも思っていただけると幸いです。
1) 感情的にはならず、うかつなことは発言しない
どんな面談でもそうですが、やはり感情的になることは避けましょう。面倒くさそうな態度や、小バカにするような発言を行ってくる方もいますが、そんなときこそ、感情をコントロールするようにしましょう。
また、最近では録音機材を持ち込んだり、スマホの録音機能を使って会話を録音する方もいらっしゃいます。うかつな発言を行って、後々、揉めてしまう可能性もあります。
まずは傾聴の姿勢で出方を伺い、しっかりと対応を行うようにしましょう。
2) 上司や人事への報告・連絡・相談
本人が上司や人事へ、面談での内容を曲解して伝えたり、自分に都合のいい部分だけを伝えている可能性があります。
このようなことを避けるため、まずは直属上司、次に人事への報告・連絡・相談はしっかりと行いましょう。普段からこうした行動は実践すべきとは思いますが、変わった社員の方には、特に怠らないようにすべきと考えられます。
3) つかず離れずの姿勢で
産業医面談に関しても、あまり好意的には思っておらず、「面倒くさい」という態度が思い切り伝わってくることがあります。
ですが、そこでバッサリと関係を断ってしまったり、面談を終了してしまうのは得策ではないと考えられます。「1~2ヶ月後に面談」などと、ややスパンを長くしての面談予約を行いましょう。また、たとえば勤怠などの乱れが問題の場合、少し改善したところで、「勤怠がまた乱れた際には、ご連絡ください」などとしておくといいかもしれません。
以上です。
特に問題となるのは、自分の発言がもとでトラブルに巻き込まれることですね。できるだけ発言には慎重になりましょう。