産業医面談をしていると、少なからず「困った社員」「個性的な社員」に対応せざるを得ないことがあります。そのとき、どのように対応すべきかについて書いてみたいと思います。
もちろん、全てにおいて対応できるとは思いませんが、「手数の内の1つ」「心得の1つ」とでも思っていただけると幸いです。
感情的にはならず、うかつなことは発言しない
どんな面談でもそうですが、やはり感情的になることは避けましょう。面倒くさそうな態度や、小バカにするような発言を行ってくる方もいますが、そんなときこそ、感情をコントロールするようにしましょう。
また、最近では録音機材をこっそりと持ち込んだり、スマホの録音機能を使って勝手に会話を録音する方もいらっしゃいます。実際、「あ、今、カバンの中で録音を開始したな…」というような動きをされる方もいます。うかつな発言を行って、後々、揉めてしまう可能性もあります。
まずは冷静を常に心がけて傾聴し、しっかりと対応を行うようにしましょう。
上司や人事への報告・連絡・相談
本人が上司や人事へ、面談での内容を曲解して伝えたり、自分に都合のいい部分だけを伝えている可能性があります。
このようなことを避けるため、直属上司や人事への報告・連絡・相談はしっかりと行いましょう。普段からこうした行動は実践すべきとは思いますが、変わった社員の方には、特に怠らないようにすべきと考えられます。
当然のことながら、面談記録は詳細に書いておき、残しておきましょう。面談後、間をおかずにどのようなことをやりとしたのか、ということをメールで関係各所に知らせておくのも手だと思います。
つかず離れずの姿勢で
好戦的だったり、態度が悪い社員であまりいい印象を抱かなかったとしても、そこでバッサリと関係を断ってしまったり、面談を終了してしまうのは得策ではないと考えられます。
というのも、「相談したけどなにもしてくれない」と騒がれる可能性もありますし、会社側としても「あの先生、いい加減な対応をするな」とマイナスな評価となる可能性もあります。
ですので、「1~2ヶ月後に面談」などの面談予約を行い、フォローアップは行っているということを示すのは大事だと思います。また、たとえば勤怠などの乱れが問題の場合、少し改善したところで、「勤怠がまた乱れた際には、ご連絡ください」などとしておくといいかもしれません。
以上です。
特に問題となるのは、自分の発言がもとでトラブルに巻き込まれることですね。できるだけ発言には慎重になりましょう。