一社目で「産業医、私向いてないかも…」と思うのは早計だと思う理由

私は後期研修医の時にドロップアウトし、しばらくのドロッポ医生活を経て産業医になりました。さらにそこから、一社目で「契約延長はしない=クビ」と宣告され、二社目は自己都合退職し、現在三社目です。

10数年、しぶとく産業医として勤務しているわけですが、やはり一社目のクビは相当ショックで、「産業医、私向いてないかも…」と思って勤務医に戻る選択も考えていました。

同じように、一社目の段階で「やっぱり合わないな…」と思っておられる方もおられるかもしれません。ですが、ちょっとお待ち下さい。それは早計だと思います。今回の記事では、その理由について書いてみたいと思います。

企業の業種でカラーは大きく違います

私は、一社目は製造業(とは言っても、工場での勤務はありませんでしたが)の企業でした。その後、金融業などの企業を経験したわけですが、その比較で言いますと、そうした業種によって企業のカラーはかなり変わると思います。

一社目はなかなか入職することが難しく、「そんな業種なんか構ってられないよ」と思われるかもしれません。だからこそですが、「二社目で、他の業種を試してみてもいいんじゃないですか?」と思うわけです。

一社目、たとえば製造業の会社で「ノリが合わないな…」と思われるようでしたら、二社目は金融業・不動産業にしてみる、思い切ってIT系の企業に転職してみる…などと変えることを検討してみましょう。

「年齢を重ねる」ことも大事な要素

私自身、若手医師の時には人間関係で常に息苦しさを感じていたり、言いたいことがなかなか言えずに苦労していたということもありました。

しかしながら、もう40歳を超え、20代30代の頃とは大きく異なって大分図太くなってきました。人見知りの辛さも軽減し、言いたいこともはっきり口にすることができて、コミュニケーションもとりやすくなったように思います。

この点、若手医師にとっては重要な要素ですが、「産業医を続けて、年齢を重ねて図太くなっていく」ことも大事なことだと思います。

「産業医経験者」という強みを活かす

認定産業医の資格をお持ちの方は多くいても、実際に常勤産業医になったという方はまだまだ少ないです。要は、その「常勤産業医になった」ということは、それだけでいわば希少性・強みになっているということです。

一社目の壁を突破したら、次はもう少し「条件の良い企業求人に応募してみる」ことを検討してみてはいかがでしょうか。その条件次第では、一社目より格段に働きやすくなっているかもしれません。

この「産業医経験者」という強みを活かした結果、「希望条件の変更をしてみる」ということを検討してみるもの一つの手だと思います。諦めてしまうのではなく、まずはリクルートドクターズキャリア[PR]エムスリーキャリアの転職エージェントに相談してみて、より働きやすい求人を紹介してもらうようにしてもらってはいかがでしょうか。

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