医師が転職で「ゆったり勤務」を望む時に注意したい3つのポイント

私が後期研修医時代に転職を考えていた時、「とにかく、当直もオンコールも深夜呼び出しもないところがいい!」と考えていました。

いわゆる「ゆったり勤務」の求人がないものかと探していたわけですが、この「ゆったり勤務」にはっきりとした基準はないように思います。漠然としたイメージで言えば、「当直やオンコール回数も少なく(もしくは無い)、土日もほぼ完全オフ、時間外の問い合わせや呼び出しもなし」といった感じでしょうか。

しかしながら、この「ゆったり勤務」を希望する時、注意した方がいいかなと思うことがあり、今回の記事ではそのポイントについて書いてみたいと思います。

転職活動時と入職後の希望条件のミスマッチ

転職時、前職での仕事に疲れ果ててしまっていたり、メンタル不調に陥ってしまっていますと、「とにかく楽な仕事がいい!もう当直、オンコール、救急対応はうんざりだ!」となりがちです。

そのため、「仕事はとにかく減らしたい!もう楽であれば楽なだけいい!」と考え、そうした希望条件で転職をしてしまうということもあり得るわけです。しかしながら、いざ転職してみると、「仕事が楽になったのはいいけど、逆に業務負荷が軽すぎて、仕事がつまらなく感じるぞ。やりがいがない…」ということにもなりかねません。

こうしたことが起こらないためにも、「ゆったり勤務」という、漠然とした条件ではなく、「本当に希望する条件はどんなものか」と具体的に考えておくことをおすすめします。

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「妥協」してしまうことに注意

「とにかくゆったり勤務で!」と考えていますと、その分「年収などではある程度妥協せざるを得ない」ということもあると思います。

また、「やりたいと考えている仕事は諦める」「望まない業務内容も受け入れる」といった形での妥協をした上で、転職をしてしまいがちです。

現に、私もそれまで考えてもいなかった療養型病院に転職するということを検討し、実際に採用面接へおもむきました。実際に入職していたら、恐らく後悔していたのではないでしょうか。

結果、内定辞退はしてしまいましたが、興味のあった「産業医」への転職ができてよかったと思っております。

焦りは厳禁

今の職場が辛すぎて、「とにかく逃げ出したい」というような心境にある場合、ついつい焦って転職をしてしまいがちです。ですが、転職する時にはやはりじっくりと考える時間が必要です。

転職する際には、
・本当に希望する条件が揃っているか?
・本当にやりたい仕事なのか?
・短期的ではなく、5年、10年と勤務することが想像できるか?
といったことを改めて考えることが必要だと思います。

もちろん、悩んでなかなか答えが出ず、「もうここでいいや」といった具合に転職先を決めてしまう気持ちも分かります。しかしながら、そんな時こそリクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアの転職エージェントに、本当に希望する求人はどのようなものなのか、今一度相談してみて、納得の上で転職活動を進めることが必要なのではないかと思います。

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