病院を辞める際に「外来患者の引き継ぎ」を行う上でのちょっとしたコツ

4月を前にして、転職や異動で「引き継ぎ」が活発に行われているのをよく見ますね。私も非常勤外来を行っておりますと、「あとよろしくね~」という感じで、去っていく先生が書かれた、カルテ上の「置手紙」をよく見ます。

そうした患者さんが診察の際、「なんの説明もなく、前の先生が辞めてびっくりした」なんて話をされますと、「ああ、色んなことがあって、この病院を辞められたんだなぁ」なんて思ってしまいます。

こうした患者さんの引き継ぎですが、外来ですとその人数は膨大でして、それぞれの先生に振ることは非常に大変です。そうした作業を残業してまで、本当にやらなくてはならないのでしょうか。

また、自分で「この患者さんはこの先生に」と割り振っていくと、「なんで俺が診なきゃいけないんだ」と言い出す先生が必ずいます。そこで最後の最後に禍根を残していくのも避けたいところです。

そこで、「あ、それ上手い方法だな」と思った先生の方法を今回はお伝えしたいと思います。それは、事務員の方やMAの方に「機械的に、均等に割り振ってもらう」という方法です。

何か文句を言われても、事務側が「他の先生も同じく担当していただいています」と申し開きをしてくれることで、トラブルは避けられます。さらには、膨大な引き継ぎ作業をいくらか減らすこともできます。

もちろん、医療事務側に負担をお願いしてしまうことになるのですが、「どうしても割り振りに困る患者さんがいたら、しっかり相談に応じます」とお話しておいた上で、「カルテ上の引継ぎ書の内容を充実するため、どうしてもほかの先生方への割り振りはお願いしたい」といった理由を説明すれば、納得していただけるのではないでしょうか。

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